【地震予測】南海トラフ巨大地震の発生時期~「発生シナリオ」では続く大地震は?

2021/06/02

巨大地震 黒潮 地震予測 南海トラフ

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今日は、南海トラフ巨大地震の発生が近づいているかどうか、黒潮大蛇行の最新状況から考えてみる。

また、ちょうど南海トラフ地震の発生シナリオを考えるというニュース記事が出たので、この巨大地震の発生時期についても考察したい。

■黒潮大蛇行の最新状況

今日は最初に、『【概要】南海トラフ巨大地震発生時期の前兆・傾向・予測~黒潮大蛇行の状況から予測する』のページを更新した。

このページでは、南海トラフ巨大地震の発生可能性を「交通信号」の3色で表していて、それはずっと青信号(可能性が低い)のままだ。
詳細については、下記のページを見てください。


■南海トラフ地震の「発生シナリオ」

次に、今日のYahooニュースの『南海トラフ地震の「発生シナリオ」を考えてみる ー【その1】地震の発生まで』という記事の内容を検討する。
これは、名古屋大学減災連携研究センターの福和伸夫教授の執筆によるもの。


この記事では、過去の南海トラフ地震では、地震発生の30年ほど前から西日本の内陸で地震活動が活発になったという。

1916年:明石付近
1917年:静岡県付近
1923年:関東地震
1924年:丹沢地震
1925年:北但馬地震
1927年:北丹後地震
1930年:北伊豆地震
1943年:鳥取地震
1944年:昭和東南海地震
1946年:昭和南海地震

また、現在は昭和南海トラフ地震の前よりも西日本で地震が多発しているという。

1995年:兵庫県南部地震
2000年:鳥取県西部地震
2004年:新潟県中越地震
2005年:福岡県西方沖地震
2007年:能登半島地震
2007年:新潟県中越沖地震
2011年:長野県北部
2011年:静岡県東部
2014年:長野県北部
2016年:熊本地震
2016年:鳥取県中部
2018年:島根県西部
2018年:大阪府北部

このため、「いずれ、南海トラフ沿いでの地震が発生すると思って準備していた方が良さそうです」と福和氏は書いている。

■巨大地震連鎖の間隔

福和氏によれば、東北地方太平洋沖地震の1ヵ月前以降には、M5クラスの地震が多発していた。

2011/02/11頃~:M5クラスの地震が多発していた。
2011/03/09:三陸沖、M7.3、最大震度5弱
2011/03/11:東北地方太平洋沖地震、M9.0

南海トラフでM8以上の巨大地震が発生した際には、短い時間差で続いて巨大地震が発生する可能性を考えて警戒する必要があるという。

1944年の昭和東南海地震の前は、西日本の内陸あたりでは4ヶ月間ほどM5.0以上の地震が静穏化していた。
1年前には鳥取地震が起きていたが、直前になると地震が鎮まっていた。

昭和東南海地震から昭和南海地震までは、約2年の時間差があった。
だが、これは比較的間隔が長い方だった。
その前の19世紀の南海トラフ巨大地震では、非常に間隔が短かった。

1854/12/23:安政東海地震、M8.4
1854/12/24:安政南海地震、M8.4
1854/12/26:豊予海峡地震、M7.3
1855/11/11:安政江戸地震、M7.0

このように、南海トラフ巨大地震の後で南関東直下地震も続く場合が多い。
次の南海トラフ巨大地震が発生した場合も、その可能性を考えておかなければならない。

というか、その順番であるとは限らず、首都直下地震の方が先におきる可能性も、もちろんあるが。

その場合、南関東直下地震が起きる時にも、やはり黒潮は直進期(非大蛇行期)であることが多い。
黒潮大蛇行が発生中に起きた地震を見ると、内陸地震や千葉県沖など、黒潮の影響を受けない地域の地震ばかりだった。

やはり、南海トラフと同様に首都直下地震など南関東の地震も、黒潮大蛇行の影響を受けるのかもしれない。










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