【デマ?】漫画『私が見た未来』の「今年8月20日に富士山噴火」の予言は「成りすまし」によるものだった!?

2021/06/30

火山噴火 地震予言 予知夢

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漫画家たつき諒さんの1999年の作品『私が見た未来』は東日本大震災など様々な未来を予言していたことで話題となったが、新たな予言をネット上で語っていた「たつき諒」と名乗る人物は、実は「成りすまし」だったことがわかってネット上や業界が騒然となっている。

■東日本大震災を予言していた

まず、たつき諒さんと、このコミック本の紹介から。


たつき諒さんは、1975年に漫画家デビューした。
そして、2000年に漫画家を引退されたそう。

漫画家のたつき諒さん(女性)の作品である『私が見た未来 (ほんとにあった怖い話コミックス) 』(朝日ソノラマ)



この本は、1999年7月1日に発行された。
以前から「東日本大震災を予言していた」ということで話題になっていた。
その根拠は、この表紙にある。



「大災害は2011年3月」
1999年7月に発行されたコミック本の表紙で、こう「予言」されていた。


東日本大震災を予言していたとしか受け取れない。
このことで、誰も言い逃れはできそうにない。


他にどういうことが予言されて現実になったかは、今日は余裕がないので、書くとすれば後日になる。


■「ノストラダムスの大予言」

ちなみに、この本、現在Amazonでは紙版の本が1冊だけ出品されていて、価格が177,900円となっている。



この本の初版の発売日を見て、ニヤッとした人もいるだろう。

フランスの占星術師・予言者だったミシェル・ノストラダムスが「1999年7の月に恐怖の大王が来る」と予言したこと。


これを、かつて日本で『ノストラダムスの大予言』として世界が滅亡する予言だと解釈された。



だが、実はノストラダムス氏は、世界が滅亡するなど一言も書いていなかった。
それを勝手に解釈した人がいただけだったというオチだと知って、一気にバカバカしくなった。


■富士山噴火の夢

ここから、肝心の本題に。


まず、この表紙に「1991年1月2日に見た夢」とある。
その後に続く文章は、細かくて読めないが、読めるところだけ抜き出す。


「~みたいなきれいな富士山」「すごい急いで雲がくるくる回りながら噴きだした」「~噴き出してきたと思ったら 富士山が噴火した ものすごい音」「ドーン」



その後、『不思議探偵社』サイトのレオ氏が、たつき諒さんとやり取りするようになる。

このサイトでは、たつきさん関連の記事は削除されてしまったようだ。



そのため、別サイトの引用を。


「たつきさん曰く、予言は15年周期で現実となります。東日本大震災の予知夢は1996年3月に見られていました。15年後に現れなかった場合、次は30年後、45年後……と続いていく。表紙に91年8月20日と描かれている『富士山大噴火』は、15年後の06年に発生しなかったため、30年後である今年の8月20日に起きる可能性が高い。同様に81年夏に予知夢を見た『南海トラフ地震』は45年後となる2026年の6月19月に起こる可能性が高いのです」

※注:「今年の8月20日」=2021年8月20日


■突然の出版延期

そして、『私が見た未来』は【完全版】としてあすか新社から再出版されることになった。
だが、6/25に同サイトで、下記のようなお詫び文が公開された。


「2021年7月17日に発売を予定しておりました、『私が見た未来 完全版』につきまして、諸事情により、発売を延期させていただくこととなりました。」



なぜこうなったかという全貌は、下記のブログ記事を読めばわかる。



また、ムー2021年7月号の記事「漫画家『たつき諒』が富士山噴火を警告!!」についての訂正文も、noteのムーのアカウントで書きこまれている。



要は、不思議探偵社のレオ氏とやり取りしていたのは、たつき諒さんの「なりすまし」だったということ。
それは、自称「たつき諒」として2020年7月からTwitterで活動していた人物だったようだ。


というわけで、Amazonの『私が見た未来 完全版(仮) 』のページが既にあるが、発行日は「2021/10/2」となっている。
そして、【商品内容の一部変更のお知らせ】が追記されている。


10月2日に発売予定の『私が見た未来 完全版』につきまして、 制作の過程で新たな事実が判明し、内容の一部を変更させていただくことになりました。
本書は1999年に発表された作品の改訂で、読み解きや解釈を加える構成を 予定していましたが、未発表の原稿や新たな予知夢が出てきたため、 内容を大幅に見直すことにいたしました。
また、取材を通じて、8月の富士山の噴火をはじめとする様々の予言の中に、 著者の意図と異なる不確かな情報が確認されましたので併せてご報告させていただきます。

すでにご予約いただいたお客様にはご迷惑をおかけいたしますが、 ご購入前に今一度内容のご確認をお願い申し上げます。


こうして、多くの人々が「成りすまし」に振り回されてしまったことになる。


■残る問題と疑問点

残る問題としては、その成りすましが書いている「15年後の06年に発生しなかったため、30年後である今年の8月20日に起きる可能性が高い」ということが、オリジナル本に書かれていない「創作」かどうかだ。


もしそうだとすれば、「今年2021年8月20日に富士山噴火」の予言は、起きないだろうということになる。
この点は、10月に再出版されるまで待つしかないか。


いや、万が一本当に今年噴火するならば、「再出版まで待っていたら遅かった」ということになるが。;;


最後に、まず今回の件を知って非常に疑問に思ったこと。
もし物書きならば、こうするだろうということ。


それは、「たつき諒です」と名乗る人物が出てきたとして、その人が本当に本人なのかを「裏取り」するという作業から始めなければならないということ。


人のフリみて何とやらで、自分も気を付けなければと思った次第だ。


■今日の体感

今日も耳の閉塞または耳圧を伴う耳鳴りがあった。
記録していないので、何時だったかは覚えていない。


※こういう物が首都圏でも必要となる日が来るのだろうか?













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