国内で最後に有感地震が起きてから、そろそろ丸2日間ほど地震が起きていないが、こういう時は巷で言われるように「大地震の前触れ」なのかということを、過去データと共に示す。
また宮崎で「副振動」が起きていることも紹介する。
■2日間弱ほど国内で地震が停止
大きな地震の前に国内で有感地震が起きなくなるとよく言われる。
だが、実際はそういうケースを見つけ出すのは非常に難しい。
むしろ「前震」を含めて地震が増えることの方がずっと多い。
何日間か地震が起きていなくても、その後に起きる地震は大したことがない規模のこともよくある。
短時間静穏期間が続くケースの場合は、1日以上静穏が続くケースよりも、もっと多くなる。
以下に、短時間から数日間にわたって「静穏期」があった後で起きた地震の例を示す。
【1】日本海中部地震(1983)
1983/05/25 17:33:十勝地方南部、M4.1、最大震度1
==== 17時間以上静穏 ====
1983/05/26 11:59:日本海中部地震、M7.7、最大震度5
【2】北海道南西沖(1993)
==== 25時間以上静穏 ====
1993/07/12 22:17:北海道南西沖、M7.8、最大震度5
【3】北海道東方沖(1994)
==== 13時間以上静穏 ====
1994/10/04 22:22:北海道東方沖、M8.2、最大震度6
【4】東北地方太平洋沖地震(2011)
==== 19時間以上静穏 ====
2011/03/09 11:45:三陸沖、M7.3、最大震度5弱
~
2011/03/10 01:59:三陸沖、M4.4、最大震度3
~
2011/03/11 07:44:三陸沖、M4.5、最大震度1
==== 7時間以上静穏 ====
2011/03/11 14:46:東北地方太平洋沖地震、M9.0
■静穏期の傾向はあるか?
東日本大震災の場合は、2日前に前震があったが、その前にも1日弱ほどの静穏期間があった。
だが、本震の前の7時間というのはごく普通の空白で、それで何かしらの「傾向」を言えるようなものではない。
傾向としては、海溝型地震の場合に数時間ほどの静穏期があるのだろうか。
それとも、内陸の大地震はそれほど頻繁に起きないので、相関性はないかもしれない。
規模的には、M7.5以上の被害が出るような大地震で、そういう傾向があるのか。
こうして見ると、数日間の静穏期間があったケースは、ほとんど無い。
そうなると、そろそろ有感地震の停止期間は2日間になるが、その後に巨大地震が起きるとは限らない。
最後に起きた地震は、2021/06/04 22:46、留萌地方、M2.7、最大震度1の地震だった。
それでも、ちょうど明日あたりは私の頭痛体感から警戒中なので、関東圏でそれなりの地震はあるかもしれない。
地震のような人命がかかっていることは、通説・俗説に振り回されたり、過去の自分の少ない経験によって「思い込み」に落ち込まないことも大切だろう。
■宮崎で顕著な海面変動「副振動」発生
次に、昨日6/5夜に、宮崎県の宮崎港や油津で、海面変動「副振動」が発生した。
20:20に宮崎港で約30分周期で約90cm、20:55ころに油津で約20分周期で80cmの海面の昇降が観測された。
下記の5/25の記事で書いたように、これが地震の前兆だったり後兆(?)だったりする可能性はまだ検討中で、より多くのデータ収集が必要だ。
こういうことがあったことだけ、書いておく。
■今日の前兆現象
ちび子の運動量は0。
今日も、6/6 21:30現在、セミ鳴きの耳鳴りが非常に強く続いている。
私の頭痛体感は、結局昨夜まで続いていて、頭痛薬もほとんど効かなかった。
昨夜はサルちゃん(タイ人の妻)も、頭痛があるといって、夫婦で冷えピタを貼って寝た。
それでも今朝は、なんとか収まっていた。
低気圧頭痛要因が消えてもずっと続いていたということでも、注意が必要だろう。
こう書いているうちに、また頭痛が始まりそうかも(21:50現在)。
※防災を言うならば、「食料備蓄」よりも「電気を作れる(or蓄える)設備」が大事(個人的見解)