昨夜インド洋でM6.7の地震が起きたが、このあたりでこのくらいの規模の地震が起きると、その後に日本で大地震が連鎖するケースがあるので、そのことを解説する。
■インド洋M6.7
この記事は、ちょっと難解だと感じる人がいるかもしれない。
そのつもりで読んでください。
昨夜、ブログを書き終えた後で、5/12 23:05にインド洋でM6.7の地震が起きた。
この程度の規模ならば、ああ起きたなぐらいで終わるのだが、気になったことがあった。
一つは、このあたりでは過去に大規模な地震があまり起きていないところだとわかっていたからだ。
下記のマップは、GoogleEarthに1900年以降のM7.0以上の地震の震源をマッピングしたデータを追加したもの。
これを見ると、右上のスマトラ島あたりには白丸で示す地震が多いのに、インド洋ではポツポツとしか無いのがわかるだろう。
それくらい大地震が少ない。
USGSデータを検索してみると、過去120年間くらいでM6.0以上の地震が53回起きていただけだ。
ちなみに、本格的に地震研究を行うには、このGoogleEarthに地震データを追加したものが必須アイテムとなる。
そのためには、「KMLファイル」の何たるかを知らないと行き詰るかもしれず、それなりのIT知識が求められるが。
■インド洋の地震データ
以下に、この100年間ほどでインド洋でM6.0以上の地震が起きた前後にどういう地震が起きていたかをまとめる。
1923/05/28 10:25JST:インド洋、M6.4
1923/06/02:茨城県沖、M7.1、最大震度4。
1923/06/02:千葉県東方沖、M6.8、最大震度5
1923/06/29:小笠原諸島西方沖、M6.0、最大震度1
1923/07/21:東海道南方沖、M6.0、深さ394km、異常震域
1923/09/01:関東地震、M7.9、震度6、犠牲者・不明者約10万5千人
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1944/02/29 15:28UTC:インド洋、M7.1
1944/12/07:昭和東南海地震、M7.9
1944/12/10 05:11UTC:インド洋、M6.5
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1966/02/17 11:48UTC:インド洋、M6.6
1966/03/13:与那国島近海、M7.3、最大震度5、死者2人。
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1975/11/02 07:13UTC:インド洋、M6.5
1976/01/14:ニュージーランド、M8.2
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1981/01/23 04:34:三陸沖、M6.6、震度3
1981/01/23 13:58:浦河沖、M6.9、震度5
1981/01/24 06:54:インド洋、M6.8
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1983/11/30 05:59:八丈島東方沖、M5.4、震度2
1983/11/30 11:56:浦河沖、M6.0、震度4
1983/12/01 02:46:インド洋、M7.3
1984/01/01:三重県南東沖、M7.0、深さ388km、最大震度4
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1991/11/05 21:16UTC:インド洋、M6.5
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2003/07/15 20:27UTC:インド洋、M7.6
2003/07/26:宮城県北部地震、M6.4、震度3
2003/07/27:日本海北部、M7.1、深さ487km、最大震度3。
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2012/04/11:スマトラ島沖地震、Mw8.7。
2012/07/26 05:33UTC:インド洋、M6.7
2012/08/25:十勝地方南部、M6.1、震度5弱
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2021/02/13:福島県沖、M7.3、最大震度5強。
2021/03/20:宮城県沖、M6.9、最大震度5強。
2021/05/01:宮城県沖、M6.8、最大震度5強。
2021/05/12 14:05UTC:インド洋、M6.7
?
こうして見ると、「インド洋→東日本」という流れと、「東日本」→「インド洋」という流れの2方向があるように思う。
大正関東地震の場合は、インド洋から始まっている。
昭和東南海地震は、9か月前にインド洋でも起きていたが、間が空きすぎていて、あくまでも参考までに追加した。
その3日後にまたインド洋で揺れているので、そこから始まるパターンだろう。
■異常震域
また、今日初めて気が付いたが、大正関東地震の40日ほど前には、東海道南方沖で「異常震域」の地震が起きていたようだ。
下記マップにあるように、この地震は深さ394kmの深発地震で、且つ最遠の有感地震が東京都大手町という遠方で起きていた。
これで自説の異常震域→大地震連鎖パターンに当てはめると、「パターンA」の異常震域付近で大地震が続くケースとなった。
この当時、今の私と同じ説を唱えている人がもしいたとすれば、この地震が起きた時点で、関東(パターンA)かまたは東北(パターン
B)で大地震に気を付けるよう注意を促すことができたかもしれない。
■インド洋のプレート分裂
以上のことが適当に当てはめているのでもないことは、9年前のニュースでも推測できそうだ。
2012/09/27のAFP BBニュースで、『インド洋海底のプレートが「2つに分裂」、4月スマトラ島沖地震で割れ目』と題した記事。
2012年4月11日のスマトラ島沖地震(Mw8.7)は、インド洋の巨大プレートが2つに分裂しつつあるという説を裏付ける証拠だという研究がネイチャー誌で発表された。
通常ならば、これほどの巨大地震はプレートが横方向にズレる結果として起きる。
だが、この地震では、積み重なった4つの断層が、ほぼ同時にずれた結果の地震だった。
このことこそが、インドプレートが分裂しつつあることを裏付けていると論文では結論づけている。
このことが日本付近の地震の起こり方にどういう影響があるかまだわからないが、2012年にはその後もインド洋でも地震が起きていた。
今回は上記のように、東北沖の一連の地震の後でインド洋で揺れたと解釈すれば、それで終わりとなるが、そうでない場合は今後の東日本の大きめの地震に注意が必要かもしれない。
■今日の前兆現象
22時頃、ちび子がまだ部屋が明るいのに回し車に入って回し始めた。
本来夜行性のハムスターは行わないことで、殆ど見たことがない。
老齢による「徘徊」でないとすれば、地震に注意が必要かもしれない。
ちび子の最近の運動量は、以下の通り。
5/04:580回
5/05:147回
5/06:249回
5/07:093回
5/08:365回
5/09:237回 ラドン濃度:10時 06
5/10:121回 ラドン濃度:21時 06
5/11:201回 ラドン濃度:18時 08
5/12:430回
5/13:255回 ラドン濃度:23時 08
なお、関東では5/11 02:13の茨城県沖M3.4以降は起きていない。
前述の異常行動もあるので、やはり地震前兆か?
イオノグラムは、20:35時点で沖縄にノイズが入っていて、それが無くてもちょっと揺れ系だ。
以下は投稿後に追記するが、5/14 00:00現在では国分寺も強くなって、関東でも揺れそうだ。
※スマホの動画撮影でクリアな音で撮りたければピンマイクは常識。
特にユーチューバーは。
うちはiPhoneなので、専用プラグ(ライトニングケーブル)用のものが必要。