今日5/22朝に中国中部、青海省でM7.3、フィジー諸島付近でM6.5の地震が起きたが、6/26の月食トリガーで注意喚起していた矢先の大地震だった。
■雲南省M6.4と青海省M7.3
まず、5/21 22:48に雲南省大里付近ででM6.1の地震が起きた。
現地時間では、金曜日5/21 23:48頃だった。
この地震で、2万2千人以上が避難しているという。
その翌日5/22 03:04には、中国中部・青海省でM7.3(またはM7.4)の地震が起きた。
青海省では日本より1時間遅れているので、UTC+8となる。
日本で3:04だったので、現地では4:04の未明に発生した。
5/22 20:40現在、雲南省で3人が亡くなり、36人がけがをした。
■現地の動画
こういう大地震が世界のどこかで起きると、投稿された動画が「あまりにも早すぎる」と思うのがあって、そういうのは見るだけ時間の無駄になることが多い。
YouTubeで「china earthquake」で検索して出てくる動画の大半は「フェイク」なので、ご注意を。
コメントで、誰かが「fake」と書いているものは、見るまでもない。
中国の地震のはずなのに、地震が起きている場面で日本語で話している人がいて、「なんで日本語が入ってるの?」と疑問が沸く
下記のYouTube動画では、各地の状況をまとめているが、これはフェイク的なものではない。
こういう動画や写真を見る際に、「明日は我が身か」の想いで見ると、何かしら将来の自分の経験に役立つことがあるかもしれない。
■5/12の北インド洋M6.7
5/12に北インド洋で起きたM6.7の地震。
日本から遠く離れたこの規模の地震に関心をもつ人は、日本ではほとんどいなかっただろう。
だが、私はこの震源を見て、その北方の大陸や日本に大地震が連鎖する可能性をブログで示唆した。
やはり、この地震がすべての始まりだった。
北方の大陸上の大地震を懸念していた通りになった。
インド洋でM6以上の地震が起きた後で、ユーラシア大陸やオホーツクプレート上の大平洋の沈み込みあたりで大きな地震が続くことが多い。
5/14の有料noteマガジンで詳しく書いたが、インド洋で大きな地震が起きると、その北方のユーラシア大陸のユーラシアプレートが押されて活発になり、大地震が連鎖する可能性がある。
これまでの研究から、「インド洋で大きな地震が起きると、その北方のユーラシア大陸のユーラシアプレートが押されて活発になり、大地震が連鎖するのではないか」と書いておいた。
そして、その実例も多数示している。
■日本への連鎖
この実例を見ると、インド洋・中国・日本(順不同)と大地震が連鎖する例が多い。
例えば大正関東地震の前にもインド洋で地震があった。
この時には、四川省→インド洋→関東地震という順序で起きていた。
いつも書いているように、私があるところで大地震が起きた後で「次は○○で起きる可能性がある」と書く場合、当てずっぽうで言っているのではなく、過去データの解析の結果として、可能性が高い場合にそう書いている。
過去に25年間SEの仕事をしてきて、このようなデータ解析は仕事のうちだった。
そのデータ解析から、どのような「傾向」が見られるかを探る際に、ASD的な緻密さ、他の人々が気づかないことに気づく能力が役立っている。
その要素がなければ、この研究の仕事はできなかったかもしれない。
■過去の青海省の大地震
以下に、過去に中国青海省で大きな地震が起きた前後に世界で起きた地震と、その頃の月齢を示す。
【満】192705/17 04:02:
【+6】1927/05/23:甘粛省、古浪地震、Mw7.6、死者4,000人(20万人とも)
1927/06/01:米国ニュージャージー州。
1927/07/11:イスラエル・死海地震、M6.3、死者400人。
1927/08/25:台湾・台南新営地震、M6.5、死者11人。
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【S】1990/04/24 11:48UTC:
【+2】1990/04/26:中国・青海地震、Mw6.9、死者多数。
1990/06/20:イラン、Mw7.4、死者3万7,000人~5万人。
1990/07/16:フィリピン・バギオ大地震、Mw7.7、死者1,621人。
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2010/01/12:ハイチ地震、Mw7.0、死者22万人以上。
2010/02/27:チリ・マウレ地震、Mw8.8、死者452人、日本などに津波。
2010/02/27:沖縄本島近海、M7.2、南城市で10cmの津波。
【新】2010/04/14 21:29
【0】2010/04/14:青海地震、中国西部、青海省玉樹チベット族自治州玉樹県、M7.1。
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2021/05/12:北インド洋、M6.7
2021/05/14:福島県沖、M6.0、最大震度4
2021/05/22 :中国・青海省、M7.3、死者2人。
【月】【S】2021/05/26:満月
このように、満月・新月・スーパームーンの直後に起きることが多いようだ。
また、最後は現在の状況だが、今日の青海省地震は、以前から警告していたスーパームーン+皆既月食という最も注意が必要な時期に起きたものだった。
そういう意味では、地震が起きる正確な位置は別として、こういう地震が起きることは全く想定内だった。
■日本のどこで起きるか?
以上を要約すると、インド洋で大地震が起きる前後には、大陸の中国周辺から中央アジアと日本の本州内陸か沖合で大地震が連鎖することが多い。
プレートでいうと、インド・オーストラリアプレート⇔ユーラシアプレート⇔オホーツクプレートまたはアムールプレートということになる。
ただし、その順番は不定だ。
では、これから日本で大きな地震が連鎖するとすれば、どこになるだろうか。
その予測は、現在までの情報では難しい。
過去の履歴から、可能性が高いのは東日本の大平洋側だろう。
詳細は今後の地震の起き方などを参考にして考えていきたい。
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