昔から「竹の花が咲くと不吉なことが起こる」という言い伝えがあり、60年~120年に一度開花するという竹の花の一種である「クロチク」が京都市と福井県で開花したが、これが地震前兆である可能性を検討する。
■2021/05上旬:京都市
まず、2021/05上旬に、京都市の民家でクロチクが開花した例。
これは、4年前に植えられたもの。
竹は種類によって数十年から120年の周期で一斉に開花した後、枯れる生態を持つと言われる。
クロチクは、イネ科マダケ属の常緑タケ類。
高さは3~5mで、育つと真っ黒になる。
華葉60~120年周期で開花する。
■2021/05:福井県小浜市
次に、2021/05/10頃、福井県小浜市内の民家の庭先で、黒竹が開花した。
以上の2例では、まだ対応する地震が起きていないと思われる。
■2018年:大阪市
竹の花の開花が地震前兆現象かどうかの検討は、5年ほど前から行っていた。
これまでの開花の事例は、noteの『地震前兆百科』で下書きとしてまとめていて、後日公開したい。
これまでに収集したデータでは、その後に対応する地震が起きなかったことも多い。
だが、これは明らかに無視できないと思う例もある。
最も顕著なのは、下記の例だ。
2018/05/28頃:大阪市北区「うめきた UMEDAI GARDEN」で、竹の花が開花した。
→2018/06/18:大阪府北部地震、M6.1、最大震度6弱、犠牲者6人。
タケの開花から地震の発生まで、約3週間。
震源からの距離も、約20kmと近い。
これはかなり「言い逃れ」が難しいケースではないか。
竹の花の開花は、60年~120年に一度しか咲かない。
大阪の被害地震も、数十年に一度しか起きない。
この2つが、短期間に起きたことになる。
■2019年:丹波市
次は、兵庫県の例。
◎2019/05/25:兵庫県丹波市
兵庫県丹波市氷上町の元中学理科教師、山口直樹さんが、自宅のクロチクに花が咲いているのを見つけた。
父の武男さんが40年以上前に植えたもの。
その後に、下記の2つの地震が起きた。
→2019/06/18 22:22:山形県沖、M6.7、最大震度6強
→2019/07/28 03:31:三重県南東沖、M6.6、最大震度4
丹波市から山形県沖までの距離は約550km、三重県南東沖までは約300km。
距離を取るか、時間を取るかで、判断が難しい。
もちろん、どちらも前兆ではないかもしれない。
■植物の前兆
竹の花の開花のようなことは、あくまでも可能性として調査しているが、今後も過去のデータを収集することにしたい。
うめきたガーデンのような顕著な例は、他にはあまりない。
また、このような植物の地震前兆かもしれない事例は、動物と比べると、そう多くはない。
動き回る動物と違って、観察は容易ではない。
動き回る動物と違って、観察は容易ではない。
だが、地中に根を生やして生きる植物では、ある種の草は地震の前に電流の変化などが見られることが知られている。
…と、ここまで書いて、急にオジギソウを育てたくなった。
Earthquake plantと呼ばれる花だ。
明日、近所のホームズまで買いに行くかもしれない。
■今日の前兆現象
ちび子の運動量、5/17朝は久々の0回。
さきほど5/17 22:45頃、明るいうちから回し車に入った。
明日あたり関東圏で地震ありか。
ラドン濃度は7回で低めで変わらず。
※ばけたんは現在3機種で観測していて、この「改」もその一つ。
最近地震が多いのに連動してか、やはり点滅も多くなっている。