昨夜からトカラ列島近海で焼酎規模の地震が70回以上も続いているが、過去に同エリアで群発地震の後で諏訪之瀬島が噴火したことがあり、また西日本で大地震が多発したために、今回も同様の連鎖に注意が必要かもしれない。
また黒潮の流路にも関係があるかどうかを探ってみる。
■トカラ列島近海
トカラ列島近海では、比較的に有感地震が群発することがあるので、そのこと自体で騒ぐ必要はないかもしれない。
ただ、今回はかなり異常だ。
昨夜4/09 22:30から今日4/10 18:44までに。M2~M5クラスの地震が72回も起きていた。
これら全てを示すのは大変なので、最大震度3以上に絞って下記の表に示す。
大地震の余震は除いて、これだけ有感地震が短期間に集中することは稀なことだ。
「大地震の前兆ではないか?」と考える人がいても不思議はない。
だが、私はこういうことを専門に研究しているので、それだけで憶測することは避けたい。
それで、過去データに当たってみた。
その調査結果は、明日にでもnoteのマリアさんとのコラボマガジンの方で発表することにしたい。
一つだけ書いておくと、諏訪之瀬島の噴火と関係がありそうだということ。
■西日本は注意を
トカラ列島近海で過去にM7クラス以上の大地震・巨大地震は、知られている限りは起きていない。
なので、その点はそれほど心配することはないかもしれない。
むしろ、前述のような火山噴火や、近郊の地震に注意した方が良いだろうと個人的に感じている。
また、諏訪之瀬島やトカラ列島の群発が起きると、西日本あたりは「それだけ」で済まないことがあるようだ。
なので、広くいえば西日本全体で、しばらくは注意が必要かもしれない。
このことも、noteの方で探求することにしたい。
■黒潮の最新状況
次に、「黒潮」の話題を。
冒頭のアイキャッチ画像では、1900年以降のM7.0以上の地震の震源(大きな白丸)と、最近起きた有感地震の分布を示している。
再度下記の図で示すが、ここでは黒潮の流路も赤線で示している。
ただし、黒潮大蛇行の状態は最新のものではなく、海上保安庁の3月の最後のデータを取り込んでいる。
最新では、大蛇行がもう少し東の方へ移動し、「本来の大蛇行の状態」に戻りつつあるようだ。
そのことは、「earth」サイトの最新データである昨日4/9の状態を見ればわかる。
■トカラ列島近海の黒潮の流れ
この黒潮の流れを眺めていて、ハッと気づいたことが2つある。
まず一つは、トカラ列島近海で起きている群発地震は、黒潮の流れを「避けている」かのように起きていること。
これはたまたまかもしれないが、ちょうど黒潮大蛇行が発生している時には大蛇行の渦の中では南海トラフ巨大地震などが「抑制」される可能性を考えている。
もう一つは、黒潮とは直接関係なくなるが、トカラ列島で群発地震が起きる前に、例の海面水温の変化が見られたこと。
お馴染み、「earth」の海面水温異常データを日毎に移動していって、それをキャプチャー動画にしてみた。
ここで、「青→黒→赤→黄色」と水温(平均からの偏差)が上昇すると色が変化していく。
■トカラ列島近海の海面水温の変化
約1ヵ月前の2021/03/10~09のデータ変遷を下記の動画で示す。
群発地震が起きているおよその位置を黄緑色の○印で示している。
3/10からは5日毎に遷移していき、4/4以降は1日毎になる。
特に6日前の4/4以降で、海面水温偏差が黄色になっていくのがわかるだろう。
このような観測を日々行っていけば、ある海域で大きな地震が起きる前兆を捉えることができるかもしれない。
だが、問題はそのような地道な作業を行う余裕がある人は(私を含めて)滅多にいないということだ。
ただ、いつも言っているように、他の要素で「何か変だな」と思った時には、海面水温偏差や気温の変化をチェックしてみると、自分が住む地域で大地震が迫っていることを察知できるかもしれない。
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右端列が標準範囲。