【火山】アイスランド首都で800年ぶりの噴火は前兆があった~日本の地震や火山噴火と関係あるか?

2021/04/03

火山噴火 予言 予知夢

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先月3/19にアイスランドの首都付近で噴火が起きたが、この遠方の島の火山噴火が日本の地震・火山噴火と連動するケースがあるのではないかと調べてみたところ、意外なことがわかってきた。


■800年ぶりの噴火

昨日4/2のzakzakで、『前兆あったアイスランド首都で800年ぶり噴火 小規模な地震は5万回以上観測 』と題した記事が掲載された。

これは、武蔵野学院大学特任教授・島村英紀氏による「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」と題した連載記事だ。


今回の記事では、3/19夜にアイスランド南西部のレイキャネス半島にあるファグラダルスフィヤル山で噴火が起きたことを紹介している。

アイスランドは地震と火山の国だから、噴火が起きても珍しくもないが、今回の噴火は特別だという出だしで始まる。
この一辺で覚えられない名前の火山が最後に噴火したのは、約800年も前の1240年だった。

そして、この噴火には「前兆」があったという。
それは、2020年12月に始まった地震活動だった。

■アイスランド噴火履歴

まず、ここでアイスランドの火山の大規模噴火履歴と、その前後に日本で起きた地震・噴火をまとめてみる。

934年:ラキ火山噴火。
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1240年:ファグラダルスフィヤル山噴火。
1241年05月15日:鎌倉、M7、津波。
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1782年~1788年:天明の大飢饉。
1782年08月23日:天明小田原地震、M7.0、住宅約800破損、小田原城損壊、小田原で津波。
1783/04/13:岩木山噴火。
1783/05/10:伊豆諸島・青ヶ島噴火。犠牲者7人。
1783/06/08:ラキ火山、水蒸気爆発。VEI6。
1783/08/04:浅間山・天明大噴火。犠牲者1443人、VEI4。
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2010/03/20:エイヤフィヤトラヨークトル山噴火。火山灰が欧州を覆い6万の航空便が止まり全世界に影響。
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2021/03/19:ファグラダルスフィヤル山噴火。

934年のラキ火山の噴火は、人類史上においても大きな噴火の一つだった。
こうして並べて書くと、また遠方の地殻変動を無理やり関連付けようとしているんじゃないかと思われるかもしれない。

そういうことは慎みたいが、ただ「プレート」という観点で見ると、全く関係なくもないかもしれない。
そのことは後述するが、もう一つある。

■天明の大飢饉

ここで、なぜ「天明の大飢饉」が含まれているのか?
これは、江戸時代中期の1782年(天明2年)から1788年(天明8年)にかけて発生した、江戸四大飢饉の1つ。
日本の近世では、最大の飢饉とされる。


この時代、東北地方は1770年代から悪天候や冷害により農作物の収穫が激減していた。
それに加えて、1783年4月13日には岩木山が、8月3日には浅間山が噴火し、各地に火山灰を降らせた。

これらの火山噴火は、日射量低下による更なる冷害をもたらし、農作物に壊滅的な被害が生じた。
そして翌年から深刻な飢饉状態となった。

この時の異常気象の原因は諸説あり、完全に解明されていない。
有力な説としては、火山噴出物による日傘効果がある。

前述1783年6月3日のアイスランドのラキ火山の巨大噴火、1783年~1785年の同じアイスランド・グリムスヴォトン火山の噴火が起きた。
これらの噴火は1回の噴出量が桁違いに大きく、膨大な量の火山ガスが放出された。

そして成層圏まで上昇した塵は地球の北半分を覆い、地上に達する日射量を減少させ、北半球に低温化・冷害を招いた。

そして、この異常気象が、天明の飢饉のほかフランス革命(1789/07/14~1795/08/22)の遠因にもなったという。
革命以前の10年ほどの時代の気候は不順で、厳しく寒い冬や冷夏とそれに伴う旱魃が繰り返されていたのだ。

1893年のラキ火山の噴火は、火山爆発指数 (VEI) で8段階(8が最大規模)中の6と評価された大規模噴火だった。
噴火後の飢饉で、アイスランドでは住民の21%が亡くなった。

■プレート境界上の島

アイスランドは、プレート境界上にある島だ。
従来的呼称では、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界上となる。


そうなると、従来式のプレート区分では、ユーラシアプレートも北米プレートも、日本が乗っているプレートということになり、アイスランドと関係ないことは無いことになる。

■浅間山

ここで、思い出したことがある。
2021-03-22 20:55の「浅間山」と題した記事で、浅間山について書いていて、「アイスランド」についても気になっているとある。


3/20から、浅間山では山体の浅いところを震源とする火山性の地震が頻発している。
そして3/20に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられた。

前述の天明時代に、小田原でも地震が起きていたことで、ここでもハッとした。
つい先日、3月11日に「聖地巡礼」してきたばかりだからだ。
10周年のこの日に小田原へ行かされたのは、何か重い意味があるのではないかと想ったものだった。

やはり、同じプレートのくくりで、次は浅間山の噴火など日本の地震・噴火が続くのだろうか。
あくまでも可能性としてだが、注意することにしたい。

■今日の前兆現象

イオノグラムでは、山川(鹿児島県)でノイズが多く、揺れそうか。


上の空間を有効に使うという発想がすごい。
そのうち買いたい。









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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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