昨夜から今日起きたニュージーランド沖のM7~M8の地震だが、NZの人々は地震発生後すぐに車で高台に避難した人々が多く、より大地震が多い日本で大いに見習うべき習慣だ。
この地震ではまた、飼い犬が地震発生前に地震到来を察知して飼い主に知らせたケースが数件起きていた。
■M8.1の巨大地震
ケルマデック諸島で発生したM8.1(当初のM8.0から修正)の地震は、今年世界で初の巨大地震となった。
M8クラス以上は、この1年半ほど世界で起きていなかった。
2018/08/19にはフィジー諸島で、M8.2の地震が起きたが、これは今日の地震の震源から1000~1500kmほど北方が震源だった。
NZ北東沿岸では、20cmほどの津波が到達した。
またアイキャッチ画像にした写真は、ヴァヌアツを襲った津波のようだ。
丘へと避難する人々を撮影したYouTube動画を埋め込んでおく。
その場面は、動画の途中の1分頃からになる。
その場面は、動画の途中の1分頃からになる。
■高台に避難した人々
このように、ニュージーランド北島に住む人々は、この地震が起きた直後に高台へと車で避難した人が多かったようだ。
10年前に三陸沖を襲った巨大地震と津波の教訓が活かされていたのだろうか。
それとも、それ以前から日本と同様の地震多発国では、そのような習慣が昔からあったのだろうか。
沿岸にお住いの方は、「明日は我が身」の思いで過去の3.11の教訓から学ぶようにしてください。
いま編集しているYouTube動画は、秋田県の明菜さんに頼んで書いてもらった手記をもとにしている。
そこで明菜さんは、かなり強烈なメッセージを発している。
婚約者と娘さんを津波で亡くしたのだから当然のことで、他の人たちに同じ思いをして欲しくないという強い願いから、そのような強烈な力をもつメッセージとなっている。
■イヌが主人を助けた
地震前兆現象を捉える動物は色々な種類があるが、特にイヌがありがたいのは、自分が察知した前兆を必死に飼い主に知らせようとすることだ。
今回の地震でも、ニュージーランドで多く見られたようだ。
ニュージーランド北島のヒックスベイ付近に住む男性は、数匹の犬を飼っている。
その家のモンティというイヌは、主人がぐっすり昼寝をしていた時に、吠えてい飼い主を起こした。
そして、2分後の2021/03/04 22:27UTC(NZ時間3/5 11:27)に、これまでに体験したことがない揺れを感じた。
別の家の犬は、10歳のデイブという名だが、彼は飼い主のベッドに駆け寄り、手を少しずつ動かし始めた。
その1分後に、地震に襲われた。
テアラロアの店の店主であるロズリンとリックメトカーフ夫妻も、地震の2分前にカタとコティロという2匹のイヌに起こされた。
普通の吠え方ではないのでおかしいと思い、静かにするようにと2匹に言った。
その時にベッドが揺れ始めた。
夫婦は車に飛び乗って、集落の丘に避難した。
■イヌの避難行動
これは10年ほど前の地震の時のものだが、YouTubeで、屋内にいた犬が地震の直前に咄嗟に走り出す場面が映されている動画がある。
その動画を埋め込んでおく。
こうしたイヌは、地震の第1波であるP波を感知して行動を起こしているようだが、通常P波は通常の地震の揺れが襲う前に伝わってくるが、震源から遠くなる地点ほど遅延が長くなる。
こういうイヌたちは、「生きる緊急地震速報」と呼びたくなってくる。
たとえ数秒前でも、事前に知るのと知らないのでは大きな違いがある。
※最近入手した、3.11関連の貴重な書籍。
『東日本大震災100の教訓 地震・津波編』
『奇跡の生還―3・11東日本大震災、そのとき私たちはこうして生き残った!』