今日は千葉県東方沖でM4.3の地震が起きて、東京では昨日に続き緊急地震速報が鳴って、この1週間で同震源では3回有感地震が起きた。
ここを含む千葉県沖あたりで大きな地震が起きる可能性を考えてみる。
■千葉県東方沖M4.3
今日の地震の詳細は、以下の通り。
緊急地震速報は、鳴るべき時に鳴らない方が困るわけで、昨日のようなことがあっても仕方ない。
子供の防犯・防災の情報が詰まったマンガ本を買った。
千葉県東方沖では、過去1週間で有感地震が3回起きていた。
2021年02月28日13時14分には、M3.7、最大震度1の地震があった。
■過去の千葉県東方沖の地震
過去には、この10年ほどで最大震度5弱の地震が6回ほど起きていた。
すべてM6.0～M6.3の範囲。
千葉県東方沖では、M6クラスは普通に起きるエリアだ。
1919年以降で、千葉県沖あたりでM6.0以上の地震は、32回。
■黒潮域
お馴染みの、岡田正実氏作成のマップに私が手を加えたもの。
これを見ると、千葉県東方沖あたりは「B：黒潮域」に属して、南海トラフ巨大地震や首都直下地震と同じ分類となっている。
大地震がもっとも多く起きている土は、8～12月となっている。
そして、黄緑色に塗られている部分は、黒潮大蛇行の発生時よりも非大蛇行期（直進期）の方が過去にM7.0以上の地震が多く起きていたことを示す。
つまり、黒潮大蛇行が発生中の現在は、大地震が起きる確率が低い。
では実際はどうだったかというと、1919年以降に千葉県東方沖で起きたM6.0以上の地震を、黒潮大蛇行期と直進期でそれぞれ集計してみた。
上記の表のように、M6.0以上の地震が計71回起きていたなかで、黒潮大蛇行期には26回起きていた。
黒潮大蛇行が起きていた期間は全体のなかで約30%で、期待値では21.3回起きていて良いことになる。
黒潮大蛇行の発生中で期待値より5回ほど多いということは、あまり顕著ではないが、その期間の方が沖合での地震が多くなっている。
昨日の記事で示したように、大蛇行発生中は特に蛇行している内側あたりでは大きな海溝型地震が「抑制」されるようだ。
だが、千葉県沖はそれほど顕著ではないものの、南海トラフなどとは異なり、黒潮の非大蛇行期で大きな地震が少なくなる傾向があることがわかった。
ただし、これはM6.0以上の地震を集計していて、本来の意味での大地震ではない。
だがM7.0以上の地震でデータを集計しても、サンプル数が少なすぎて傾向が見えないだろう。
だがM7.0以上の地震でデータを集計しても、サンプル数が少なすぎて傾向が見えないだろう。
■関東圏で大地震の可能性は？
この記事冒頭のアイキャッチ画像は、愛用のGoogleEarthに世界の大地震マッピング機能を追加したもののアウトプットだ。
1900年以降の世界で起きたM7.0以上の地震をすべてマッピングしている。
では、このマップで何を示したいかというと、今日地震が起きた千葉県東方沖（銚子岬沖あたり）では、M7以上の大地震が全く起きていないこと。
だが、M6クラスは前述の通りで、3年に一度くらいの頻度で起きている。
ただし、M7以上の地震が起きないからといって、それはたかだか120年かそこらを振り返るとそうなるということで、もっとずっと遡ると、そうではない。
気象庁の「地震の年表_(日本)」のページで「千葉県」で検索すると、数十件見つかるが、房総半島沖などの大地震の他に、銚子あたりに津波が押し寄せることが何度も起きている。
そういう意味では、千葉県の沿岸地域にお住いの方々は、将来的に油断はできない。
また、関東圏での大地震の可能性については、今日発行したnoteのマリアさんとのコラボマガジンの方で書いている。
これは一つ前の記事で紹介している。
■今日の前兆現象
昨日と今日の地震に対応する体感はあったかというと、あった。
2/28朝から頭痛でコーヒーを飲んだとある。
私の「3～4日ルール」では、3/3～3/4に関東圏で地震が起きるはずで、まさに昨日と今日の千葉県沖の地震がそれだった。
また、多忙でInstagramに投稿できなかったが、今朝のちび子の運動量は36回だった。
若い頃には全く無視できる程度だが、人間にして90歳前後では地震前兆であり得る量だった。
■「花は咲く」
秋田県の明菜さんの東日本大震災の体験手記をまとめたYouTube動画。
明菜さんの壮絶な体験は、私の中では「花は咲く」の歌とオーヴァーラップする部分がある。
自分なりの思い入れがあることもあって、普通以上に時間をかけて作っている。
なんとか週末に公開できることを目標にしたい。
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