3/11から神奈川県横浜市や横須賀市でまた「異臭」の通報が相次いでいるという。
これが首都直下地震のような地震の前兆である可能性を、また探ってみたい。
■横浜市の異臭通報
まず、一昨日2021/03/11 9:30頃、横浜市中区の山下公園周辺などで「ガスのような異臭がする」という通報が相次ぎ、消防が出動して調べた。
ちなみに昨年の神奈川県の異臭騒動は、調査が行われているが、まだ原因は特定されていない。
YouTubeのニュースを貼りつけておく。
また昨日3/12 13:30頃には、今度は横須賀市安浦町で「ガスのような匂いがする」といった通報が消防に6件相次いだ。
ある人は「すごいくさーい、いやーな感じで、硫黄の臭いで匂いもかなり強くて、その場にいるのもちょっと辛いくらいでした」と語る。
この現場は、昨年にも同様の異臭騒ぎがあった場所のようだ。
■硫化水素
硫化水素は、火山からも放出されることがあり、人体にとって有毒性があるという。
2015年には、秋田県の乳頭温泉で硫化水素ガスで3人が亡くなっている。
事故があった。
空気より重いため、窪地にたまるらしい。
硫化水素ガスは、卵が腐ったような臭いと形容されることが多い。
また「硫黄臭」と呼ばれるものも同様で、実際は硫化水素の臭いだ。
そもそも硫黄は無臭であり、俗に「硫黄のような臭い」と言われるのは、実は硫化水素の臭いなのだ。
硫化水素による異臭騒ぎは、過去にも起きている。
2015年6月に箱根山で小規模な噴火が起きた後で、首都圏各地では硫化水素の匂いが報告されて騒動になった。
ネット上では「大地震の前兆ではないか?」などと不安視する内容も飛び交った。
この時には、昨年以降に異臭騒動があった神奈川県でも、秦野市から東京都の日野市、港区などでも「硫黄臭」の報告があった。
これらの硫化水素の臭いが地震と関係あるかどうかだが、あまりその可能性は高くないだろう。
■米国でも同様の騒動が
ただ、2012年9月に米国カリフォルニア州でも異臭騒ぎがあり、「サンアンドレアス断層が動く巨大地震の前兆では?」と憶測が飛んだということがあった。
2012/09/10に発生した臭いの元は、南部サンディエゴから東に数時間の距離にあるソルトン湖にあったという。
ソルトン湖では魚の死骸や藻類の腐敗が進んでいて、このような有機物の腐敗からは、卵が腐ったような独特の臭いを放つ硫化水素が発生することが知られている。
この時は、もちろん憶測が流れたような巨大地震も大地震も発生しなかった。
今回の一連の神奈川県の異臭騒動も、これだけ長く続いていることを考えあわせても、何らかの地震の前兆現象である可能性は、そう高くないように思われる。
■今日の前兆現象
昨日3/12 21:36にマリアさんが「耳鳴りキツすぎる 痛い。注意!」と題したブログ記事を書いている。
仙台に向かっている最中だったようだ。
私も今朝から耳鳴りが強く、いつものセミ鳴きよりは多少キーン音的な金属音的な音のようだ。
今日3/13は新月で、数日間は特に注意を。
また、茨城県・柿岡の地磁気擾乱データが3/12夜と今朝「Active」に達して注意領域だ。
ユーチューバーや室内での自撮りなどに。