【南海トラフ】黒潮大蛇行が発生中は日本南岸で大地震が少ない~大蛇行が不安定になる?南海トラフ巨大地震の動向は?

2021/03/03

地震予測 南海トラフ

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南海トラフ巨大地震などの発生に影響を与える黒潮大蛇行が最新の長期予測では今後「不安定」になるというが、日本南岸の大地震の発生への影響を考えてみたい。

■黒潮大蛇行の最新予測

今日『黒潮親潮ウォッチ』で発表された「2021年3月11日までの黒潮の『長期』予測」を見てみる。

すると、冒頭で「黒潮大蛇行が不安定になる可能性があります」とある。


不安定になるということは、大蛇行が消滅する?

そうなると、元気象庁・岡田正美氏と私の研究では、南海トラフ巨大地震や南関東(首都)直下地震の発生の可能性が高くなる。


だが、記事の内容を見てみると、そうでもなかった。

黒潮大蛇行を作る渦の強さの予測グラフは、以下の通り。

赤線で示す最新の予測では、3月から急下降して5月に入る頃には渦の面積が12→8くらいに減るという。


この値が2位までになると黒潮大蛇行が消滅ということを意味する。

昨年8月~今年1月の頃は、そういう意味で危なかった。


ただし、この長期予測は毎回コロコロ変わるので、あまり切実に考えないでも良いかもしれない。

■黒潮非大蛇行期と大蛇行期の地震の数

次に、いつも私が書いているように、黒潮大蛇行は九州から関東沖あたりの沖合で起きる大地震を抑制してくれるということをデータで示す。


2014年の黒潮が非大蛇行期(直進期)に入ってからの期間と、2017年夏以降に大蛇行が発生した期間に起きたM6.0以上の地震の数を調べると、以下のようになる。


【非大蛇行期】2014/05/01~2017/07/31→3年3ヵ月間→15回

【大蛇行期】2017/08/01~2021/02/28→3年7ヵ月間→10回


このように、非大蛇行期の方が若干期間が短いのに、M6以上の地震は1.5倍ほど多く起きていた。


図で示すと、まず2014/05/01~2017/07/31の黒潮直進期が以下の通り。


次に、2017/09/01~2021/02/28の黒潮大蛇行期が以下の通り。

2/13に福島県沖でM7.3、最大震度6強の地震が起きたが、元気象庁・岡田正美氏と私の研究では、福島県沖を含む「A:親潮域」では、黒潮の影響は受けない。

なので、黒潮大蛇行によって地震が抑制されることはないのだ。


これ以上の詳細については、今週の私のnoteマガジンで紹介するかもしれない。

■大腸ポリープ

ここからは地震とは関係ない話になる。

今日、大腸内視鏡検査を受けたところ、下行結腸とS字結腸にポリープが見つかり、その場で切除してもらった。



良かったというか悪かったというか微妙なところだが、ポリープには良性と悪性があり、いずれも放置しておくとがんになる可能性があるようだ。


内視鏡検査というのは、麻酔を使わずカメラを肛門からグイグイ押し込まれて気持ちの良いものではない。

加えて、当日に下剤を2Lも飲まなければならず、こちらの方が苦痛かもしれない。


このようなポリープや癌は、内視鏡検査でないと中々発見が難しいものだろうから、定期的に行うのが正解だろう。


※ちこり村の黒にんにくは、殻を剥いて選別した訳ありの方は小粒や乾燥して美味しくないのが多いが、殻付きの方は面倒だが美味しい。







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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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