昨日のYahoo!ニュースで、「我が家のハザードマップ確認を」と題して名古屋大学の福知伸夫教授が書かれていて、ちょうど東日本大震災10周年に相応しい内容なので、ハザードマップの重要さについて書くことに。
■低地を避けて住む
福和伸夫氏は、名古屋大学減災連携研究センターのセンター長・教授だが、ここではハザードマップの重要性を説かれている。
大地震の被害から免れるには、軟弱地盤や海抜ゼロメートル地帯のような低地を避けることが重要となる。
また東京都23区のような住宅密集区域は火災で延焼しやすく、地震に家が耐えても火災で焼失しないとも限らない。
■地震と水害の危険エリアは重なる
福和氏はまた、地震災害の危険度が高い場所は、また水害危険度の高い場所と重なる場合が多いという。
たとえば、福和氏が例として挙げている名古屋市瑞穂区の震度マップ(左)と、液状化マップ(右)を見ると、ともにマップの左半分が危険度が高く濃い色になっている。
■水害リスク
また近年大きな災害が増えている水害に目を向けると、ダムや堤防があっても、それを上回る増水などによって被害が大きくなっている。
多摩川などの大きな川はリスクが高いということだ。
そのリスクを少しでも減らすためには、一つには周囲よりも標高が少しでも高い土地に住むことだろう。
また、急な斜面や崖のある土地では、土砂災害のリスクも高くなる。
■ハザードマップを頭に入れる
福和氏は、自分が住む土地のハザードマップを入手することの重要性を説く。
入手先は、福和氏が書かれているように、国土交通省のサイトで自分が住む市区町村で検索できる。
ここでは「重ねるハザードマップ」といって、洪水、土砂災害、高潮、津波といった災害の種類ごとの危険度を複数重ねて表示できる。
冒頭のアイキャッチ画像は、これらすべてのリスクを重ねて表示したもの。
これで私が住む小平市花小金井を見ると、荒川と多摩川の危険地帯に挟まれて、各種の危険度を示す色が全くついていない。
他に、たとえば「小平市 ハザードマップ」などとググると、自分が住む市区町村のハザードマップが(あれば)見つかる。
たとえば、小平市のサイトの「浸水予想区域図・土砂災害警戒区域図」を見て見ると、うちのまわりは真っ白で、浸水も土砂災害のリスクも低いことがわかる。
上記マップで、私の家は中央あたりの真っ白くなっているあたりにある。
下記の図は、マップの凡例と浸水の深さを示している。
これから土地を買われる人々にとっては、このようなハザードマップのチェックは必須の作業となるだろう。
※最近こういうリングライトが流行りで、ユーチューバーだけでなくスマホを取り付けてInstagramの自撮りなども自在にできる。