以前に購入したラドン測定器や新たな「磁石落下装置」などをYouTubeでリアルタイムに公開するライブ配信を復活させた。
これを機に大気ラドン濃度の急変が地震発生に結び付く例を示すことにする。
■ラドン測定器
私が以前からラドン測定器を買いたかったが、高価なものなので中々手が出なかった。
だが、2019年5月に定価3万円のものを2万1千円で販売していたので、思い切って購入した。
大気ラドン濃度は、地震発生前に上昇してから下降することが科学的研究によってわかっている。
室内の壁に設置すると、ラドン濃度がBq/m3の単位で2桁の数値で表示される。
これをYouTubeでライブ配信しようと思い、それ専用のネットワークカメラを1万円ほどで購入した。
そして、下記のように常時撮影してYouTubeで配信していた。
だが、ある時に表示がおかしくなり、故障したかと思って放置していた。
だが、それは私の勘違いだったようで、正常動作していた。
■YouTubeライブカメラ配信
それで、下記に埋め込んでいるように、YouTubeでライブ配信を再開した。
今回、何か新しい仕組みを取り入れたいと思い、今まで自分のPCラックの柱に取り付けていた「磁石落下装置」も、YouTubeライブ配信で公開しようと考えた。
というのも、書きものに熱中していると、モニターのすぐ脇の磁石落下装置の変化にも中々気づかないのだ。
磁石落下装置とは、江戸時代から知られていたが、地震発生の前に永久磁石の磁力が弱くなるという原理を利用している。
磁石の下に何かを吊るして、磁力が弱まるとそれが落下することになる。
鈴落下装置といって、鈴を吊るしておくと、落下した時に音がするので気が付くことになる。
私の場合は、YouTubeでライブ配信していて、その機能で過去12時間ぐらい遡って再生できるので、鈴を使う必要はない。
上記画面の中央の上部分に、マグネットクリップで止めた小さな紙が、その磁石落下装置だ。
紙を数十枚重ねて、落ちないギリギリの枚数を調整している。
■過去の地震の例
以下に、過去にラドン測定器の値が上昇し、ピークを過ぎて下降を始めた頃に観測点の付近で地震が起きた例をいくつか示す。
『RadGraph - 大気中ラドン濃度グラフ集』というサイトで札幌・市川・広島などいくつかの観測点のラドン測定器の値をグラフで表示される。
ところが、このサイトは未だにSSL化されていなくて、セキュリティ上の問題があって参照できなくなってしまった。
今回、東京(小平市)に住む私がラドン測定器の値を公開するのも、その理由からも意味が無くはないだろう。
◎市川 2015/05/21~
下記の画像は千葉県市川市の観測点の値で、PCからでは画像をクリックすると拡大表示される。
初めの方の2015/05/21あたりから青いラインで示すラドン濃度の値が上昇し、「ピーク」を過ぎて下降を始める。
そこで「埼玉県北部」で示す2015/05/25 14:28にM5.5の内陸地震が起きた。
→2015/05/23 14:28:埼玉県北部、M5.5、最大震度5強
◎市川 2016/06/20~
こちらの市川のデータでも、3分の1あたりの2016/06/20から上昇が始まり、6/27にピークに達して下降中の6/30に東京都23区でM3.4の地震が発生した。
小規模でも近場だったので前兆となったのだろう。
→2016/06/30 22:54:東京都23区、M3.4
◎広島 2018/06/02~
次は広島観測点で、2018/06/02から上昇が始まり、6/9から数日間ピーク付近でとどまり、ほとんど元の値に戻りかけた6/18に大阪府北部地震が発生した。
実は震源近くの大阪東部の観測点もあったが、設置環境に問題があるのか、どうも測定器の値が不安定で顕著な前兆らしき変化を捉えるのが難しかった。
→2018/06/18 07:58:大阪部北部地震、M6.1、最大震度6弱
■ラドン測定器を購入するには
上記の3つの例で、だいたいの傾向はわかってもらえただろう。
YouTubeのライブ配信は、下記の『リアルタイム地震前兆データ』にも埋め込んでいる。
ちなみに、私が買ったメジャーワークス社のラドン測定器は、すでに生産終了している。
後継機(?)のProシリーズは、下記Webショップで販売している。
在庫が数台しかなく、売り切れ次第販売終了とのこと。
Amazonで「ラドン測定器」で検索すると、他社の安いラドン検出器なるものが出てくるが、地震前兆がわかるかどうかは不明だ。
■今日の前兆現象
ばけたん点滅のみ。