1/6の週刊朝日で南海トラフ巨大地震と富士山噴火が迫っているという記事が掲載されたが、その内容を検討するとともに黒潮大蛇行の最新状況も紹介する。
■迫る南海トラフ巨大地震と富士山噴火
週刊朝日で今日1/6に『迫る南海トラフ巨大地震と富士山噴火 「密」環境で避難所パニックも』と題した記事が掲載された。
記事の冒頭で「ここ2年ほどの日本列島は比較的静かで、広範囲にわたり人や建物に被害が出る大地震はなかった【中略】巨大地震の前は静かだという見方は根強くある。東日本大震災の前も2年ほどはあまり大きな地震がなかった」とある。
こう語るのは、東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授。
ここで「あまり大きな地震がなかった」というのが、大きな被害地震が出る地震は少なかったというのは、本当だっただろうか。
■被害地震が少なかった
そこで、2009年3月~2011年2月のM6.5か人的被害が出た地震を調べてみた。
すると、M6.5以上の被害地震は1回だけで、犠牲者は1人だけで済んだ。
念のため、その一つ前の大きな被害地震となった熊本地震の前も見てみた。
すると、2014年4月~2016年4月上旬には、やはり負傷者が出た地震はあったが、犠牲者が出た地震は無かった。
たしかに、このような「嵐の前の静けさ」はあるのかもしれない。
このことは、巨大地震の前の傾向として、注意すべき点の一つとなるだろう。
■次の南海トラフ巨大地震
遠田教授は、こうも語る。
「南海トラフ地震は平均百数十年ごとに繰り返し起きていますが、間隔にはゆらぎがある。1944年の昭和東南海地震と46年の昭和南海地震が最後の南海トラフ地震ですが、過去の南海トラフ地震に比べると小規模だったため放出したエネルギーも少ない。そのため、次は100年を待たずして来るだろうという説が支持されている。早ければ、2020年代かもしれない」
南海トラフ地震は、地震本部が今後30年以内にM8~9クラスが発生する確率が70~80%と予測している。
だが、上記のことから、この10年以内に来るものと考えたおいた方が良いだろう。
■黒潮大蛇行
次に、黒潮大蛇行の状況だが、今日最新の長期予報が発表された。
この「黒潮親潮ウォッチ」の記事「2021年3月10日までの黒潮「長期」予測」によると、予測的には前回とあまり変わらない。
「黒潮大蛇行から大きく渦がちぎれて大蛇行が終わっていると言える状況でしたが、小蛇行が東に移動し、大蛇行の状況が再開していると言えます。しかしこの状況は安定しない可能性があります」
そして、下記のグラフでは、最新の予測を示す赤線は、前回とほとんど変わらない。
1月から大蛇行を作る渦の強さは急激に減衰していき、終息の1歩手前まで行く予測となっている。
そうなると、この春からどうなるかということだ。
今日のnoteマガジンで書いたが、ラニーニャ現象が3月の春頃に終わるだろうという予測が出ている。
ラニーニャ現象が終息すると、その前後に国内で大地震が起きる傾向がある。
東北地方太平洋沖地震が正にそうだったように。
このことも、地震・水害の発生に対して一つの指標となりそうだ。
■今日の前兆現象
今日は午前中から軽い頭痛があったが、コーヒーを1杯飲んで収まった。
※ソフトバンクAirのWi-Fiルーターを置いた部屋から1つ隔てた寝室に置いて、多少は電波が強くなった。