昨日12/15は金環日食・新月だったが、その後にチリ、フィリピンとM6クラスの地震が続いたが、その後に同じフィリピン海プレート境界付近の西日本または東日本の太平洋側で大きな地震が起きることが多いので、注意が必要だ。
■フィリピン-西日本連鎖
昨日12/15は新月かつ金環日食だった。
過去の日食・月食前後では、満月・新月・スーパームーンよりも被害を伴う大地震が多く起きていた。
大地震連鎖のよくあるパターンとして、リング・オブ・ファイア(環太平洋火山帯)上を「南米→日本付近」と対角線上に連鎖することが多い。
それで日本あたりを警戒していたが、順番的にはフィリピンが先に来た。
台湾では12/10に地震があって、こちらは早かったので日食トリガーとは関係なく揺れたようだ。
規模は小さめだが、12/12/に岩手県沖で起きたM5.5も、日食トリガーといえるだろう。
■フィリピン海プレート内
次に、別観点からは、台湾、フィリピンと、フィリピン海プレート境界付近で揺れたので、こちらも順番的に次はマリワナか日本かどちらか?
フィリピンで大きな地震が起きた後は、日本に連鎖することが多い。
あるいは逆パターン。
ただし今回はM6.0と大した規模ではないので、過去にはそういうパターンが多かったという形で話題にする。
今回もそうなるとは限らない。
以下に、その両方向の連鎖の例を示す。
1619年05月1日:肥後(熊本)、M6.0。
1619年11月30日:フィリピン、M8。
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1897年08月05日:三陸沖、M7.7、津波。
1897年09月21日:フィリピン、Mw8.2、犠牲者100人。
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1924年01月15日:丹沢地震、M7.3、犠牲者19人。
1924年04月14日:フィリピン、ミンダナオ島、M8.3
1924年07月01日:北海道東方沖、M7.5。
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1948年01月25日:フィリピン、パナイ島、M8.2、犠牲者70人。
1948年04月18日:和歌山県南方沖、M7.0。
1948年06月15日:紀伊水道、M6.7、犠牲者2人。
1948年06月28日:福井地震、M7.1、犠牲者・行方不明者3,769人。
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1955年03月31日:フィリピン、M7.4、犠牲者440人。
1955年05月30日:硫黄島近海、M7.5。
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1994年11月15日 フィリピン中部・津波、Mw7.1、死傷者200人。
1994年12月28日 三陸はるか沖地震、M7.6、犠牲者3人。
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2010年07月23日:フィリピン、ミンダナオ島、Mw7.6。
2010年11月30日:小笠原諸島西方沖、M7.1。
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2010年01月01日:鳥島近海、M7.0。
2012年02月06日:ネグロス島沖地震、Mw6.7、犠牲者43人以上。
2010年03月14日:三陸沖、M6.9、津波。
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2013年10月15日:ボホール島地震、フィリピン、ボホール島でMw7.1、犠牲者183人。
2013年10月26日:福島県沖、M7.1。
■どちらが先に揺れるか
こうして見ると、どちらが先に揺れたかで分けると、9セット中5セットがフィリピンが先行していた。
だいたい半々ぐらいか。
また、やはり東日本よりも西日本で連鎖することが多い。
「やはり」というのは、西日本はフィリピンと同じくフィリピン海プレート境界の沈み込み上にあり、連鎖することが多くても不思議ではないからだ。
連鎖には、大きく以下の2パターンあるようだ。
(1)西日本南部のフィリピン海プレート上または沈み込み上に連鎖するパターン。
(2)東日本の太平洋側に連鎖するパターン。
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