今年新聞を賑わせた神奈川県の「異臭騒動」だが、今日ついに健康被害が発生して、異臭によって校庭で倒れた児童がいた。
これは南関東の大地震の前兆なのかということを再度検討する。
また、千葉県の海岸で小エビが大量に出現したという事例が発生したので、これも地震前兆の可能性を検討する。
■館山市で小エビ大量発生
順番的に、まず小エビ大量発生の件。
千葉県の、あるブログ読者の方から情報をいただいた。
館山市の北条海岸に、桜エビのような小エビが多数打ち上がっていた。
この人自身ではないが、あるブログで写真とともに紹介されているという。
場所は、千葉県館山市の北条海岸(北条海水浴場)。
下記の12/8のブログ記事だ。
Twitterでも、写真があった。
下記の投稿は、12/6の日付になっている。
夕陽を見に北条海岸へ。
— Makiko_4716 (@4716Makiko) December 6, 2020
打ち上げられているのは…海老?
evidence ってか(笑)#北条海岸 pic.twitter.com/rBgOv5UMrp
桜エビだろうか。
海岸でカラスや野鳥がついばんでいる。
Twitterでは、もっと遡った12/5に撮影された写真もある。
5日、館山市正木の海岸でアミだかエビだかが凄い量で打ち揚がってました。
— 6DORSALS (@6Dorsals) December 8, 2020
小規模の打ち上げは時々あるんですけど、これは多過ぎでは?
カラスは大喜びでした。
そして今日8日には北条在住のお客さまから情報頂き、確認したところ密度はやや低めながら同じ状況でした。
いったい何が起きたんでしょう? pic.twitter.com/XzgR8jdNbn
だが、桜エビはもっとピンク色ではないか。
この12/5に見た人によると、小規模の打ち上げは時々あるが、これは多すぎでは?と書いている。
3~4枚目の写真では、カラスがすごい。
■エビの地震前兆例は?
このようなエビの座礁が地震前兆だった事例があるだろうか。
というわけで、チリのエビの話になる。
といっても、エビチリではない。
チリ違いで、南米の国のチリの方。
7年前にチリでも、同様の現象があった。
2013/03/20に、チリ中部の海岸に大量のエビが打ちあがっていたのだ。
【チリ・エビ.jpg】
では、これが大地震の前兆だったかと調べてみると、下記の地震があった。
2013/05/20 09:49UTC:チリ中部沖、M6.4
ただ、この海岸から震源まで1200kmほどあるのがどうかということ。
過去の経験からいって、可能性としてはあるのではないか。
もっとも、エビの前兆現象などはあまり聞かず、魚類一般で考えた場合だ。
■阪神淡路大震災の前兆
今日は時間がなくて膨大な地震前兆現象の書籍を漁る余裕はないが、『前兆証言1519!』で1件、エビの前兆証言がある。
兵庫県南部地震(阪神淡路大震災、1995/01/17、M7.3)の前兆現象の証言を集めた『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分』(弘原海清、東京書籍)では、エビの証言が2件ある。
まず、地震前日の1995/01/16に、恐らく水族館のようなところで働いている男性の証言だと思われる。
兵庫県一宮市のその男性は、20時頃に、消灯時間前の20:45まで、水槽内のヤマトヌマエビ約60匹が速い速度で飛ぶように泳ぎまわっているのを見た。
ヤマトヌマエビは淡水生のエビで、普段は、ゆっくり泳ぐ動作が多いという。
この場合は海岸での座礁ではないが、地震前兆現象の可能性が高いと思われる。
次の証言は、地震の1週間ほど前の1995/01/08午前11時頃、和歌山市の加太海岸に、大型のホタテガイ類が7~8個打ち上げられていたというもの。
その後、地震の2日前の1995/01/15の昼過ぎにも、同海岸で再度ホタテガイ類が5個打ち上げられていた。
その日は同時に、特大のイセエビ(全長30~38cm位)が3尾、海岸に打ち上げられていた。
報告者の男性は、これまでこの周辺の海岸で、これほど大きな伊勢海老を見たことがなかったという。
加太海岸から震源までの距離は約40kmで、これは十分に前兆現象としてあり得るだろう。
■横浜でまた異臭
次に、神奈川県でまた「異臭騒ぎ」が起きた。
だが、こちらはちょっと性格が異なる。
今日12/11 11:15頃、横浜市栄区本郷台1丁目の市立本郷台小学校で、校庭で異臭がしたという。
そのため、複数の児童が体調不良を訴えたと119番通報があった。
5年生の男児3人と女児5人が搬送されたが、いずれも軽症でその日のうちに自宅に戻った。
このとき、5年生約30人が校庭で体育の授業を受けていた。
児童らは「ガソリンの臭いがした」などと話していた。
市消防局が大気の成分を調べたが、有害物質は検出されなかった。
■異臭が復活か
まず、このケースが例の6月上旬以降に起きていた一連の神奈川県の異臭騒動と関係があるかどうか。
これまで異臭の通報があった地点をマッピングした下記の図に、その小学校の位置を書き入れると、こうなる。
このように、これまでの範囲から微妙に外れている。
だが、位置からいって、6月以降の異臭騒動と同一線上で捉えるべきだろう。
かなり間が空いたが、また異臭が復活したことになる。
上記マップでは記していないが、10/26にも横須賀市で「ゴムが焼けたような臭いがする」との通報が30件ほどあった。
いままで神奈川県などの成分解析結果では、「ただちに健康に影響を及ぼす恐れはない」としていた。
だが、それが今回否定されたことになる。
下記の記事では、この異臭の発生原因として、いくつかの可能性を挙げている。
(1)石油化学工場、石油タンク、タンカー説
(2)ガスハイドレート説(地殻変動説)
(3)青潮説
このうち、このブログとしての最大の関心事は、やはり(2)の地殻変動説だ。
はっきり言って、高校の時にもっと化学を真面目に勉強しておくべきだったと後悔している。
■地震の前触れではない?
この記事では、ネット上では「大地震の前触れ?」などの声があるが、三浦半島の活断層は異臭の通報があった地点とは一致せず、地震の前兆とは考えにくいようだとしている。
だが、活断層というのは「見つかっていないもの」もあるということを考慮に入れていないのではないかと思えてくる。
また、活断層地震ではなくプレート境界の可能性も考慮されていないのではないか。
たとえば、「相模トラフ巨大地震」とか。
元禄関東地震(1703)や大正関東地震(1923)も、相模トラフ沿いの巨大地震と考えられている。
上記マップでは、この2つの地震の想定震源域を示している。
大きい方が、元禄関東地震だ。
これらを詳細に検討する余裕はないが、関心がある方は下記の記事を読んでみてください。
たしかに現時点では大地震の前兆と決めつけるわけにはいかないが、その可能性が否定されない限りは、やはり数万の命が失われる恐れがあることなのだから、頭ごなしに否定しないことが大切ではないだろうか。
■やはり南関東は要注意か?
今年はそろそろ終わりかけているが、今年は色々とあった。
何がかというと、南関東エリアで大地震の前触れではないかと思わせることが。
それらを下記マップでまとめる。
それらを下記マップでまとめる。
これらは、全く別個の事象なのだろうか。
そうでないとすれば、それは「地殻変動」を意味しているだろう。
つまり、令和関東大震災、首都直下地震。
ただし、これまでの私の研究では、そのような巨大地震は、今すぐに起きる可能性は低い。
それは、やはり「守り神」である黒潮大蛇行が発生中だからだ。
だが、その守り神さまは、いつ消滅されるかわからない、あやふやな状態にある。
下記マップの黄緑色で示すエリアは、いま問題にしている南関東直下地震も含めて、黒潮の非大蛇行期(直進期)に多く起きているからだ。
正月ぐらいは地震のことなど忘れてのんびししたいだろうが、そのためには黒潮大蛇行がもう少し続いてもらうことを祈るしかない。
■今日の前兆現象
まず、ちび子の運動量。
次に、耳鳴り体感。
2020/12/11 18:48に頃宮古島近海M5.2、震度2が起きたが、何しろ遠いので、これかどうか判断が微妙。
あとは、12/15の金環日食の影響に、そろそろ気を付けてください。
いま環太平洋上のM5クラスが、次第に大きくなっていくかもしれないので。
※今はこういうバッグが流行りなのかな。
ちょうど私のワンショルダーを2ショルダーにした感じ。
収納ポケットが多く、ヒモなどが多くて色々取り付けるのに便利。
ちょうど私のワンショルダーを2ショルダーにした感じ。
収納ポケットが多く、ヒモなどが多くて色々取り付けるのに便利。