昨日御岳渓谷へ家族と遊びに行ったつもりが、昨年の災害の跡に遭遇して愕然とした。台風19号で崩落した御岳小橋の跡が残っているのだ。それでYouTubeで動画を投稿した後で、いろいろと考えさせられることがあった。
だが、昨年はそういう訳にはいかなかった。
10月に本土に上陸した台風19号によって、御岳渓谷の多摩川は増水して大きな被害が出た。
まず、興味がある方は、今日私が投稿したYouTube動画を以下に貼りつけたので、見てください。
御岳小橋との遭遇と昨年の災害について、簡単に触れています。
■台風19号の被害
台風19号は、2019年10月12日に大型で強い勢力で静岡県伊豆半島に上陸した。
そして、
上陸した10/12の朝8時の段階で、水面から橋まで6m位に迫っていた。
だが、その日の夜に御岳小橋の水位を超え、橋を引きちぎった。
下記のYouTube動画で、10/12に既に崩落した御岳小橋が映っている。
それにしても、この流れの勢いは、津波に近いものがある。
遊歩道の上を通る青梅街道までは更に高度差があり、さすがにそこまでは浸水しなかっただろうが、やはり渓谷エリアの水害は怖いものがある。
■御岳渓谷の台風被害
私の動画にも映っているが、昨日家族で御岳渓谷遊歩道を少しだけ歩いた。
この遊歩道は、多摩川の水面から10数mの高さにある。
だが、台風19号による豪雨の際には、この遊歩道を越えて、ある家の庭にまで水が上がってきたという。
そして、YouTube動画で紹介したように、御岳小橋の中央部分の橋桁が崩落し、流された。
多摩川の上流には奥多摩湖と小河内ダムがある。
奥多摩湖は、東京都の水不足解消のため、昭和初期から計画され、昭和32年に完成した。
それ以来、東京都民の水がめとなっている。
東京都の水需要は、利根川水系のダムが8割を賄い、多摩湖が残りの2割を担っている。
そして東京都が水不足に陥った時のバックアップ用の目的で貯水されている。
東京都が水不足になれば一つの災害的な事態になり得るが、その反面でダムがあるために増水のリスクが伴うという一面もある。
■多摩川沿いの水害
御岳渓谷を流れるのは多摩川だが、昨年の台風では、この川の下流の方では支流も含めて氾濫などが相次いで大変だった。
私は子供の頃は調布市に住んでいて、多摩川から1km弱ほどのところに家があった。
よく覚えていないが、ある程度高台だったのか、水害に遭った覚えはない。
一般的には、多摩川のような大きな河川に近い土地は、水害リスクが高くなる。
昨年の高層マンションの浸水などで、そのことを思い知らされたことだろう。
東京ならば、ここ小平市のように、荒川や多摩川のような文字通り荒れる川に近いところがリスクが高まる。
もっとも、それを言うならばここ小平市も多摩湖からの玉川上水があるが、氾濫の可能性は、通常の河川に比べればそう高くはない。
その理由は複雑になるので割愛するが。
みなさんも、自分が住む土地の浸水ハザードマップをよく把握しておいてください。
※浸水シャッターなんて、あるんだな。
あと水を汲みだすポンプとか、いろいろある。