千葉県九十九里浜のハマグリ大量発生による騒動は収まりつつあるようだが、懸念される可能性として残るのは、歴史上で繰り返される房総沖の巨大地震だ。
ハマグリの件がどうなったかも含めて、地震の可能性をさらに探ってみる。
今年6月以降に神奈川県で「異臭」騒動が発生したが、地震との関連に関しては、むしろ九十九里浜のハマグリの方が個人的に気になる。
昨日noteで発行した『地震前兆百科』の「貝類」の項で書いたように、類似した地震前兆現象と思われるケースが見られるからだ。
ハマグリの大量発生は、九十九里浜の匝瑳市から一宮町あたりまでの海岸で見られた。
このnoteで書いたが、ハマグリは通常は沖の方で生息しているのが、何らかの原因で浜辺へと移動しているようだ。
もし仮にこれが地震前兆現象ならば、沖合の地下で起きている海溝型地震の前兆としての異変を嫌って、このように移動しているのかもしれない。
■ハマグリは消えた?
今日1/21時点のTwitterツイートを見ると、九十九里浜のハマグリはすでに全くいなくなっていた。
今日11/19 19時の「千葉日報」の記事によると、海岸には熊手や袋を手にしてハマグリを拾う人が連日訪れているとある。
この写真を見ると、明らかに海に手を突っ込んで探している男性などが写っている。
「若い男性は、1時間ほどで発泡スチロールの箱をいっぱいにしていた」とあるが、明らかな犯罪行為を取材する新聞はどうなのか。
県漁業資源課では「漁業権が設定された場所で許可なく採取するのは罰金20万円以下の違法行為になる。絶対にやめてほしい」と話す。
「同組合は漁業関係者らと一緒にハマグリを海に戻す作業を繰り返しているが、終わりが見えない状況だ」ともある。
浜辺からいなくなったのは、このためなのか。
加えて、やはり相当数が漁業権を無視した違法な採取によって取られてしまった結果なのだろうか。
■房総沖地震の可能性
九十九里浜がある房総半島の沖では、オホーツクプレートとフィリピン海プレートの境界である相模トラフがある。
房総半島の先端が年間数センチ北へ移動していて、フィリピン海プレートがオホーツク(北米)プレートを北へ強く押し込んでいる。
そして、元禄地震のように、ここで大きな地震が起きればM8クラスになる可能性があるという。
房総沖では、下記の政府・地震本部作成のマップにあるような大きな被害地震が過去に何度か起きていた。
このマップで、1987年の千葉県東方沖地震(M6.7)は戦後初の関東での被害地震となって、犠牲者2人などの被害が出た。
この地震の震源は、九十九里浜の沖合あたりだった。
■やはり九十九里沖に「空白域」か?
今年6月に神奈川県で異臭騒動が始まった頃から現在までに、房総沖でどのくらいの地震が起きていたかを、気象庁の震度データベース検索で調べてみた。
M1.0以上の地震の震源分布は、下記の図の通り。
また比較対象として、1年前の同じ期間の地震も検索してみた。
両者を比較すると、先日にHi-netの無感地震も含めた地震を検索した時と同様に、今年の半年ほどにはちょうど九十九里浜の沖合あたりで地震が少なくなっている。
緑色の→で引っ張った部分は、右下で拡大図を示しているが、これもちょうど九十九里浜のすぐ沖あたりで7月~8月に4回ほどM2~4クラスの地震が起きていた。
その後のハマグリ大量出現で、これが何らかの形でリンクしているとすれば、「やはり大地震の前兆か?」と考えてしまう。
■黒潮大蛇行との関係
貝類の地震前兆現象は、前述のnoteマガジンだけで示している。
以前にも紹介したが、noteの有料マガジンは定期購読マガジンと異なり、1回購入すればマガジン内のすべての記事を無期限で購読でき、これからどんどん追加していく記事も同様に読むことができる。
単体の記事を買うよりも、その方がお得です。
下記マップのように、私が調べた限りでは、房総沖あたりの大地震は、黒潮の「非大蛇行期」で多く起きている。
現在はまだ黒潮大蛇行が完全消滅とはいえない状態だが、これがまもなく消滅するとならば、やはりハマグリは前兆現象だったということになるかもしれない。
これは、あくまでも統計的判定であり、今すぐに房総沖で大地震が起きる可能性が全くないわけではないので、その点は誤解のないように。
■今日の前兆現象
ばけたん点滅だけ。
2020/11/21 記録は18時以降
RE::故障
霊石:18時台:赤1回、19時台:赤2回、20時台:赤1回、青1回、21時台:赤2回
PRO:なし
※究極のワンショルダーに出会って、壊れた時のことを考えて予備に買っておきたいくらい。