【前兆】東海道南方沖でM5.1異常震域・深発地震は大地震の前に見られる+九十九里のハマグリは地震前兆か

2020/11/18

地震前兆 地震予測

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今日は東海道南方沖でM5.1の地震が発生したが、過去の大地震の前にこのような異常震域の深発地震が見られるケースもある。

また昨日の千葉県のハマグリ大量出現は九十九里浜だったが、地震前兆現象である可能性を掘り下げて検討する。


■東海道南方沖M5.1

東海道南方沖の地震の詳細は以下の通り。


発生時刻:2020年11月18日 10時01分頃
震源地:東海道南方沖
最大震度:震度1
緯度:北緯 32.0度
経度:東経 138.1度
震源:マグニチュード M5.1
深さ:約450km



この地震は11/15のスーパームーン新月から3日目で、大きな地震が起きやすいタイミングだ。
このままM5程度で終われば良い方だが、どうなるか。

世界の地震も今日は今のところM5クラス止まりだ。

■深発地震+異常震域

今朝の地震は、深さが450kmと深く、「深発地震」と呼ばれるものだった。
これは、深さが200km以上の深い震源で起きる地震のことをいう。

どのくらいの頻度で起きるかというと、深さ200km異常の深発地震は今年は4回起きていた。
行頭に●を付したのは、後述する「異常震域」だった。


・2020/04/18 18:24:小笠原諸島西方沖、M5.8、深さ483km、最大震度2→日立市・震度1
●2020/07/07 03:19:鳥島近海、M5.5、深さ406km、最大震度1→宇都宮市
●2020/08/07 00:34:三重県南東沖、M5.3、深さ389km、最大震度2→釜石市・震度1
●2020/11/18 10:01:東海道南方沖、M5.1、深さ450km、、最大震度1


異常震域というのは、震源付近では有感地震とならずに、かなり離れた地域で震度1以上の揺れが起きる地震のこと。
今回のような深発地震に多いが、必ずしもそうとは限らない。

この7か月間で、M5以上の深発地震が4回あり、しかも3回が異常震域であるというのは、あまり頻繁に起きないのではないか。

■「南海トラフ巨大地震とは別系統」

ウェザーニュースでは、お決まりの文句が出た。
曰く「今回の地震の発生メカニズムは南海トラフ巨大地震との直接の関連はありません。また、地震の規模からは、誘発地震の危険性などは非常に小さいと考えられます」

理由としては、この地震が深さ420kmの地点で起きているのに対して、南海トラフ地震はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む境界付近の深さ10~40km程度で起きるものだという違いがあるためだという。



だが、本当に無関係なのだろうか。
後述する理由から、全くそうとは言えないのではないかと、私は考える。

■大地震の前の深発+異常震域の地震

じつは、過去の大きな被害が出るような大地震の前には、深発地震(+異常震域)の地震がよく見られる。
たとえば数カ月前までに、1回ぐらい起きても無視するが、2回3回と起きていると、見逃せなくなる。

詳しくは来週のnoteマガジンの方でデータと共に示すが、以下に一部の例を示す。
行末の「→」以降は、異常震域の場合で最も遠い異常震域を示す。


【1】昭和東南海地震
●1944/06/03 13:10:鳥島近海、M5.8、深さ449km、最大震度1→いわき市
・1944/10/15 00:15:シベリア南部、M5.7、深さ447km、最大震度1
・1944/12/07 13:36:東南海地震、M7.9、最大震度6

【2】東北地方太平洋沖地震
2010/11/03 03:10:オホーツク海南部、M5.4、深さ392km、最大震度2
●2010/11/30 12:24:小笠原諸島西方沖、M7.1、深さ494km、最大震度3
→釧路市
●2011/01/13 06:32:小笠原諸島西方沖、M7.1、深さ516km、、最大震度3→岩沼市桜
・2011/03/11 14:46:東北地方太平洋沖地震、Mw9.0、最大震度7


比較対象として、まず東南海地震の10年前の1934年6月~12月のM5.0以上深さ300km以上の地震を探すと、1回も起きていない。
それが、東南海地震の半年前以降は2回起きていた。

同様に、東日本大震災の10年前の2000年11月~2001年3月までに起きた深発地震を探すと、1回だけ、しかも震源は国外のオホーツク海南部M6.0だった。

東日本大震災の前の4カ月半で4回、しかも2回が異常震源というのは、注目に値する。

そして現在は、今朝の地震も含めて、この半年で深発地震が4回、うち3回が異常震域だった。

このことだけではないが、大きな地震が迫っていると思わせる要因が出そろってきているように思う。

■九十九里浜に大量のハマグリ

次は、今日やっとニュースで取り上げられたハマグリ大量出現の件。
昨日の記事では千葉県とだけ書いたが、やはり九十九里浜だった。
そして、ハマグリ以外の貝の可能性も考えたが、やはりハマグリだった。

まず、地元の人々が言うには、こんなに多くのハマグリを一度に見たのは初めてだということ。



大型のものばかりが大量に見られ、小型の個体は探しても見つからない。
地元の研究者たちも、不思議すぎて原因がちょっとわからないと、お手上げ状態。

そして、この影響で、より沖合の通常の漁場ではハマグリの漁獲が減っている。

これは、もし地震前兆現象だとすれば、よくあるパターンだ。
つまり、海溝型地震の前触れだとすれば、震源から遠ざかるように「移動現象」が見られる。

そして、普段は砂に潜っているのが、地上に現れている。
これは、地中で何らかの異変が起きていて、それを避けた結果の行動かもしれない。

もちろん、地震というのは可能性の一つであるという前提で検討していて、決めつけているわけではない。

■過去にも同様の例があった

今夜のNHKの21時「ニュースウォッチ21」によると、以前にも同様の現象があったという。
その際には、原因として「水温の低下」と「海流の変化によるエサの減少」という可能性が考えられたが、けっきょく結論は出なかった。

いつとははっきり言っていなかったが、20年くらい前と言っていたかもしれない。
東日本大震災の前にになる。

昨日の記事で書いたように、大地震の前兆として貝類の出現は前例がある。

大体、このようなテレビの取材を受ける専門家というのは、科学の世界でわかってくる可能性しか言ってくれない。
「地震」などとは、間違っても言わない。

聞かれれば答える(否定する)だろうが、自ら進んでは言わない。

これに対して、たとえば故・池谷元伺大阪大外名誉教授は、「非化学」ではなく「未科学」として、どんなにバカにされようが同僚に村八分に遭おうが(…という事実があったか知らないが)、少しでも可能性があり多くの人命が助かることは夢を持って研究された。


そういう気概がある科学者が少ないのが残念でならない。

このハマグリの事例は、過去の事例を含めてnoteで詳細を解説するかもしれない。

海水温の変化の要因という声も出ているが、ちょうど黒潮大蛇行がまた復活しつつあるといった現象が見られる今、それが関係あるかどうかも含めて、調査の課題としたい。


※私の「バイブル」の1冊の池谷元伺名誉教授の著書。




私が買った9300円のタングドラム。
普通10トーンぐらいが多いが、15トーン・14インチと音数が多く大き目。
 

同一メーカーではないが似た形の15トーンのタングドラムの演奏をYouTubeで見られる。
これから日本でも流行りそう。




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