今日は私のnoteマガジンで、黒潮大蛇行と火山の噴火時期に相関性がありそうだということを書いたが、過去に富士山の噴火の前後に歴史的な大地震も多く起きていたことを紹介する。
もっとも、地震の発生を点に例えるならば、火山噴火は時間軸上で線的であり、なかなか何月何日何時と特定は難しい。
それでも、月齢や天体配置なども含めて総合的に地震や噴火の発生を研究しているので、過去の富士山噴火の発生時も、なるべく正確な日を調べてみた。
それと同時に、富士山が噴火する前後には、日本とくに関東以西で大きな地震が起きていることを再認識した。
■過去の富士山噴火と大地震
以下に、過去の富士山噴火の時期を、なるべく月日単位で、無理な場合は月単位で示す。
また、その前後に大きな地震が起きていた場合は、それも示す。
年数の頭に0を付けたりと、見ずらいかもしれないが、元SEは数字の桁が揃っていないと君持ち悪くなる人種なので。
富士山噴火の間隔をカッコ内に書いておく。
0482年03月頃:噴火
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0781年07月頃:天応噴火
---(21年)
0802年04月11日:延暦噴火
---(62年)
0863年07月06日:越中・越後地震、犠牲者多数
0864年06月末:富士山、貞観噴火。
---(73年)
0937年12月18日:富士山、承平七年噴火。
0938年05月17日:京都など、M7
---(62年)
0999年03月頃:富士山噴火
---(34年)
1033年01月19日:富士山噴火
---(50年)
1083年04月17日:富士山噴火
---(352年)
1433年10月28日:相模地震(永享関東地震)、M7.0
1435年か1436年初頭:富士山、永享噴火。
---(76年)
1511年08月:富士山噴火
---(196年)
1707年10月28日:宝永地震(南海トラフ)、M8.4。
1707年10月29日:宝永富士宮地震、M7.0
1707年11月21日:周防・長門、M5.5
1707年12月16日:富士山宝永大噴火、宝永山を形成。
1708年02月13日:紀伊半島沖、M7級
---(313年)
■富士山噴火は近い
上に示したように、最後の噴火だった1707年から、既に313年ほど経っている。
発生月が知られている噴火のうちでは、過去に352年間というブランクが最長だが、それに近い313年ほど噴火していない。
神戸大学の巽好幸氏は、過去の富士山の噴火の噴出量から試算すると、次の大噴火は2150年頃になるという。
だが、東日本大震災が起きて、事情は変わった。
そして、こう語る。
「3・11超巨大地震が起きたために、東北地方から富士山の周辺域までの広い範囲で地盤の状態が変化したのだ。ぎゅっと押し縮められていた地盤が、逆に緩んだ状態となった。こうなるとマグマが活発化して噴火が起こりやすくなる。さらにこの「異常状態」はまだ数十年以上も続くと考えられる。つまり、3・11をきっかけに富士山は一触即発状態に入ったと見るべきだ」
やはり、南海トラフ巨大地震と同様に、富士山噴火も間近に迫っていると考えた方が良いだろう。
しかも、前述のデータの例(宝永期)にあるように、両方が同時期に起きる可能性も低くはない。
■富士山噴火の季節は?
こうして得た富士山噴火の時期を、月別に集計してみた。
01月: 1
02月: 0
03月: 2
04月: 2
05月: 0
06月: 1
07月: 1
08月: 1
09月: 0
10月: 0
11月: 0
12月: 2
不明: 1
こうしてみると、たとえば南海トラフ地震のように、すべて7月~2月に起きていたというような偏りはあまり見られない。
これだけデータが少ないと、なにかしらの傾向を見出すのは難しい。
3月と4月が2回なのは、日本の過去の大地震が3月にダントツで多いことを考えると興味深い。
南海トラフ巨大地震は、ある程度発生の季節性があるが、富士山の噴火は、静岡kねなど近隣エリアに住む方々は、いつ起きても良いように心の準備を整えておかなければならないだろう。
※ライト付きというのは停電時には重要かも。
昨日は国営昭和記念公園へ黄葉・紅葉を見に行った。