現在は黒潮大蛇行が「終了」中だが場合によっては復活する可能性があると昨日の記事で書いた。
では、黒潮大蛇行が消滅すると四国・近畿・東海あたりの太平洋で地震の発生が増えるのではないかという自分の仮説を過去データで検証してみた。
今日は時間がないので手短に解説する。
昨日の記事で書いた、地震の空白域のことを調べていて、新しくなった気象庁の「震度データベース検索」で今年の地震を検索していた。
すると、10月下旬に黒潮大蛇行が「終了した」と発表された後で、なんだか近畿・東海・関東の沖あたりで地震が増えているような気がした。
そこで、大蛇行が終了する前の9月の同じ期間の地震を検索して比較することに。
■大蛇行終了の前と後
まず、下記の図は、「リアルタイム地震情報検索」で、2020/09/02~09/22のM3.0以上の地震を検索した結果。
【図A】
次に、黒潮大蛇行が終了したと発表された後の2020/10/22~11/13のM3.0以上の地震を検索した。
【図B】
この2つは大体20日くらいの長さだが、2つを比較すると、【図B】の方が東海~関東沖で地震が多く起きているように見える。
両方の期間の黒潮の流路を大雑把に描いているが、【図B】では、大蛇行が発生中は渦ができているあたりの周辺で地震が集中している。
■2017年の黒潮大蛇行発生前は?
そこで、今度は今回の黒潮大蛇行が始まった2017年8月の前後の地震を検索してみた。
まず、【図C】は、大蛇行が発生していなかった直進期の2016/10/01~31のM3.0以上の地震。
【図C】
次に、【図D】は、黒潮大蛇行が発生した後の2017/10/01~31の期間。
【図D】
【図C】では、大蛇行はないものの関東沖あたりで小蛇行が起きていた。
【図D】では、まだ大きくはないが紀伊半島沖で大蛇行が起きていた。
あくまでも大雑把なフリーハンドで描いているので、参考までにとどめてください。
2つを比較すると、【図C】の黒潮の直進期では渦の中となる紀伊半島南沖のエリアで、大き目の地震が起きていた。
やはり、こういう傾向は、あるのだろうか。
もっともM3~M4程度の小規模の地震では、あまり顕著な傾向は出ないのかもしれない。
今日は地味な内容だったが、時間がないのでこのへんで終わる。
※これって川の水をチュッチュと飲んだりするやつでしょう?
これを使わざるを得ない事態を経験したくないものだが、その時が来れば、あって良かったと思うかも。
これを使わざるを得ない事態を経験したくないものだが、その時が来れば、あって良かったと思うかも。