今日10/20早朝に米アラスカ州南部の沖合でM7.5の地震があり、一部地域で津波も発生したが、その前に近くの海流に異変があり、黒潮との比較で興味深いので調べてみた。
また今後に日本付近で大きな地震が起きる可能性も検討する。
この地震の詳細は、今朝自動投稿された記事の通り。
地震発生時に以前は別ブログで地震速報を自動投稿していたが、試験的にこちらのブログで行うよう設定した。
海外のM7.0以上の地震、そして国内の震度4以上の地震について、記事を自動投稿する設定にした。
時間:
2020-10-19 20:54:40 UTC
2020-10-20 05:54:40 JST(日本時間)
位置:
54.665°N 159.608°W
深さ:
41.00 km (25.48 mi)
震源は、アラスカ州南西部のサンドポイント付近の沖合だった。
■津波発生
世界でM7クラスは久しぶりで、前回はどこで起きたかというと、同じアラスカ沖だった。
2020/07/22 15:12日本時間:M7.8
そして、正午すぎに入った情報によると、アラスカ州の一部地域で津波が発生したという。
海上での観測では、高さ130cmの津波が2回発生した。
陸上からの観測では、満潮時の波の高さは45.7cmと61cmだった。
もちろん、この程度の高さの津波でも命が奪われる可能性はあるが、人的被害は今のところ報道されていない。
■発生タイミング
この地震の発生タイミングとしては、警告していたように、10/17のスーパームーン新月から3日目だった。
過去の経験的に、3日目というのは満月・新月トリガーで最も大規模な地震が起きることが多いタイムラグだ。
ただし、これは世界のどこでも普遍的に当てはまるものではなく、緯度によって変わってくると思われる。
■アラスカ海流の蛇行
今日、アラスカ沖あたりの地震を色々な観点から調べていて、気づいたことがある。
これは、先日読者の方に教えてもらったサイト「earth」を参照してわかったものだ。
アラスカのあたりには、「アラスカ海流」という海流があり、ちょうど今朝の地震が起きた震源の近くを流れていて、そのあたりで南へ蛇行している。
これが今日時点の海流の流れ。
地震の震源を追記している。
そして、こちらが前回7/22のM7.8の地震の時のもの。
2つの図を比べてみると、今朝のM7.5では震源のすぐ南を蛇行していたのが、7/22のM7.8の時には蛇行するポイントが東へずれて、これもちょうと震源の南あたりを蛇行しているように見える。
この一致は、たまたまなのか、それとも何かしら意味があることなのだろうか。
大雑把にいって、100kmほど南へ蛇行しているようだ。
■黒潮大蛇行よりも
これに対して、黒潮が大蛇行している時には、時期によって変わるだろうが、だいたい400kmほど南へ蛇行している。
これが「大蛇行」と呼ばれる所以であり、世界で他には見られない現象だという。
そのため、この程度のアラスカ海流の蛇行はよくあることなのかもしれないが、問題は海流が地震の震源を「避けて」進んでいるとすれば大変なことだということ。
まあそんなことは、あまり考えにくく、やはりたまたまそうなっているのかもしれないが、興味深いことなので紹介した。
■過去のアラスカ→日本連鎖例
次に、過去(20世紀以降)にアラスカやアリューシャン列島あたりで大きな地震が起きてから、数か月後に日本付近で大地震が連鎖した例を示す。
1900年10月09日:アラスカ州コディアック諸島、Mw8.0。
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1901年08月09日~10日:青森県東方沖、M7.4、犠牲者18人。
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1904年08月27日:アラスカ州、M8.3。
↓
1905年06月02日:芸予地震、M7.2、犠牲者11人。
1905年07月07日:福島県沖、M7.1。
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1923年05月05日:アラスカ州、M7.0.
↓
1923年09月01日:大正関東地震、M7.9、犠牲者・行方不明者10万5,385人。
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1946年04月01日:アリューシャン地震、Mw8.1、ハワイなど太平洋各地に津波、犠牲者・行方不明者165人。
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1946年12月21日:昭和南海地震、M8.0、犠牲者・行方不明者1,443人、津波。
1946年12月21日:択捉島南東沖、M7.1。
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1965年02月03日:アリューシャン地震、Mw8.。
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1965年04月20日:静岡地震、M6.1、犠牲者2人。
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1987年11月30日:アラスカ州、Mw7.8。
↓
1987年12月17日:千葉県東方沖地震、M6.7、犠牲者2人。
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2002年11月3日 アラスカ州、Mw7.9。
↓
2003年05月26日:宮城県沖、M7.1。
2003年09月26日:十勝沖地震、M8.0、犠牲者・不明者2人。2mを超える津波。
2003年11月17日:アリューシャン諸島、Mw7.8。
このうち、日本の歴史に残る大きな被害があった、大正関東地震と昭和南海地震の前にも環太平洋の北端で大きな地震が起きていたのは興味深いものがある。
世界的にもそうだが、これまでに長いこと、M7クラス以上の大きな地震が途絶えていた。
どのくらいかというと、最後に国内で起きていたのは2016/11/22の福島県沖M7.4で、なんと4年近くも起きていない。
もっとも、M6クラスでは大阪府北部地震や北海道胆振東部地震のような被害地震も起きていたが。
そろそろ、津波を伴うような大地震も含めて、警戒しておいた方が良さそうだ。
再三警告しているが、今年は10月以降は年末まで、満月・新月・日食・月食や他の要因も含めて、ずっと要注意期間になる。
■今日の前兆現象
『リアルタイム地震前兆データ』の茨城県・柿岡の地磁気擾乱データを見ると、
昨日10/19の12時に「Active」となっている。
関東圏は注意した方が良いだろう。
Instagramのメインアカウント(@nmomose)以外に、家族の写真やタイ料理などを投稿するプライヴェイトアカウント(@noya_momose)もあります。