昨日エーゲ海で発生したM7.0以上の地震と津波で、現時点では800人以上の犠牲・負傷者が出ているようだ。
この大地震が発生した要因としては、現時点で考えられるのは、太陽フレアなど活発な太陽活動と今日の満月が重なった結果ではないか。
この地震については、BBCでは「Turkey-Greece earthquake」としていて、またWikipedia日本語版では「トルコイズミル沖地震」としている。
いずれもまだ暫定的な呼称かもしれないが、Wikipediaに倣って仮に「トルコ・イズミル沖地震」と呼ぶことにする。
この地震の詳細は昨日の記事で書いた。
地震は、10/30現地時間14:50、日本時間20:51頃に発生した。
震源は、トルコとギリシャの間のエーゲ海だった。
■被害状況
地震の深さは10kmと浅かったため、地表への影響が大きかった。
トルコ第3の都市である西部のイズミルでは、ビル17棟が倒壊した。
今日18:38時点のNHKニュースによると、これまでトルコとギリシャで、これまで合わせて27人の犠牲者が確認された。
多くの余震が発生していて、住民の多くが、自宅が余震で倒壊することを怖れて屋外で夜を明かしたという。
この点は、状況によっては適切な行動だと言えるかもしれない。
下記のANNニュースの映像では、イズミル在住の日本人が、「人生で初めての揺れでしたね」と恐怖を語っている。
同じ動画では、地震の瞬間を撮影した動画も含まれている。
■津波の影響
イズミル沿岸部では、高さ最大1.5mといわれる津波が発生した。
テレビニュースの映像を見て、愕然とした。
トルコの人々が「Oh my God」と叫びながら、沿岸に達しつつある津波をスマホで動画を撮り続けている。
トルコでは多くの犠牲者が出る大地震が頻繁に起きていて、1999年のトルコ大地震(Mw7.6)では1万6千人が亡くなっている。
千人以上の犠牲者を伴う内陸地震は歴史的に非常に頻繁に起きているのにも関わらず、津波の恐ろしさをよく知らないのだろうか。
だが、3年前の2017/11/12にイラン・イラク国境地帯で起きた地震(Mw7.3)では、震源から100kmほど離れたギリシャ・コス島やトルコ・ボドルムでも津波が発生し、被害が出ている。
下記の動画では、冒頭に「WARNING」とあって、「悲惨な映像が含まれている可能性があります」とある。
倒壊した建物や、津波で多くの物が押し流されている映像など、過去に類似の地震被害に遭った方は、過去の嫌な思い出がよみがえってくる恐れがあるので、注意してください。
見ていたテレビニュースでは、現地を調査したことがある専門家が、「入り江が多く津波が高くなりやすい地形で、海岸沿いの低い土地にはリゾート地が多いため、津波の被害を受けやすい」と指摘していた。
■長い断層がずれた
この地震は、下記マップのように、複数のプレートが衝突しているところで、日本と同様に地盤に歪がたまりやすい。
トルコの地震に詳しい東京工業大・山中浩明教授(地震工学)は「トルコ周辺でも、地震のリスクが最も高い地域の一つ」と指摘する。
また山中教授によると「トルコでは耐震性が乏しい古い建物がまだ多く、比較的小さな揺れでも被害が出やすい」という。
前述のNHKニュースでは、名古屋大学大学院の山岡耕春教授が、「具体的な解析が進まないとわからないが、30キロから50キロの長さの断層がずれ動いた可能性が」あると語っている。
■太陽フレアの影響
本サイトの『リアルタイム地震前兆データ』にある太陽活動のリアルタイム観測グラフを見ると、昨日書いたように、西マサヤさんが言うところの「BベースでC」のフレアが10/29に発生していた。
トルコの地震は、この影響だったのだろうか。
そう思って、西さんのブログを見ると、10/30 18:01の地震発生直前に「コロナ質量放出まだ来ない?10月31日分の地震予測」と題した記事を投稿していた。
そして、10月30日~10月31日にかけての予想として、「B=トラフ級M8程度まで」と予測していた。
そして今日10/31 17:05の最新記事では、ベースBがまだ継続中とある。
■満月トリガー
結局、このギリシャ・トルコの地震は、前述の太陽フレアと今日10/31の満月が重なったことが大きなトリガーとなったのではないか。
通常は、満月の3日後前後が大地震が多く起きるポイントだが、太陽活動の状況によっては今後日本でも大きな地震に注意が必要だ。
しかも、再三警告しているように、9月~12月は3回連続のスーパームーン新月と日食・月食が連続してあり、トルコの地震はその影響もあるのではないか。