9月27日13:13、静岡県西部でM5.1、最大震度4の地震が発生した。
この地震の直前、静岡県静岡市の日本平動物園では、異変が起きていた。
ゾウが鼻息荒く、突然に走り出し、「パオーン!」と大きな鳴き声を上げた。
ゾウは驚いたときにこうした鳴き声を上げることがあるという。
当時の様子について動画を撮影した男性は、「急にサルや鳥などの泣き声が響き、それまで静かだったゾウも大きな鳴き声をあげて動き回った。その後、揺れているんじゃないかと周りが少し騒がしくなった」と話す。
■動物園で動物たちが異常行動
同日の地震では、浜松市の一部、掛川市、島田市で最大震度4、静岡市清水区などで震度3を観測。
気象台では、南海トラフ巨大地震との関連はないとみていて、県内で震度4を観測したのは昨年11月の伊豆大島近海地震以来。
この地震の直前に、ゾウ、サル、鳥たちが騒いだという。
そういうことが、あり得るだろうか。
■ゾウたちは「体感」したか
61kmというと、東京駅から小田原の10kmほど手前の二宮あたりまでの距離だ。
それでも自分はピンと来ないので、もっとわかりやすい例を。
小平市から茨城県南部のつくば市あたりまでだ。
たとえばこのあたりの茨城県南部が震源のM5.1くらいの地震では、ほぼ確実に頭痛や耳鳴りなどの体感があるだろう。
そう考えるとわかりやすく、ああゾウさんも「体感」があってもおかしくないと思う。
ゾウなどの動物は、嗅覚や聴覚がヒトよりも優れている。
たとえばアフリカゾウの嗅覚はイヌの2倍だという。
また聴覚はそれほどよくなく、ヒトの方が可聴周波数帯域が広い。
ゾウの電磁波に対する感受性のほどは不明だが、ヒトと同等あるいはそれ以上である可能性もあるのではないか。
そうなれば、耳鳴りか何かわからないが、何かしら直前の地震前兆を感じ取っていたのかもしれない。
あるいは、ゾウやサルなどは地震の直前のP波を感知して騒いだのかもしれないが。
■地震前のゾウの異常行動
ゾウの他の地震前の異常行動については、あまり多くないが、『地震前兆百科』のゾウの項でまとめている。
2008年5月12日の中国・四川大地震(M8.0)では、約6万9000人の犠牲者が出る大災害となったが、このとき四川省の東の湖北省・武漢市では、地震の前に動物園のゾウが飼育員を襲うという異常行動が見られた。
■電磁波に反応したのか
■静岡県の内陸地震
ゾウの前兆の話はこのへんにして、静岡県の地震について。
過去に静岡県内陸では、M5.0以上の地震は、東日本大震災が発生した年の2011/08/15にM6.4、最大震度6強が起きて以来だった。
海溝型地震はどうかというと、その直前2011/08/01に駿河湾でM6.2、最大震度5弱が起きたのが最後だった。
■今日の前兆現象
※このカメラ買って正解。