今日10/7に発表された黒潮大蛇行の長期予測によると、早ければ今月中にも黒潮大蛇行を作る渦の力が弱まり終息レベルに達するが、そうなると南海トラフ巨大地震や首都直下地震の発生の可能性が出てくることになる。
以降は、『黒潮親潮ウォッチ』の今日10/7更新の記事「12月8日までの黒潮「長期」予測」より。
この記事によると、黒潮大蛇行を作る冷水渦の強さの指標である冷水面積の値が、下記グラフの通りとなっている。
これを見ると、現在は冷水面積が「4.5」位となっている。
そして予測では、11月中旬にも私が大蛇行の終息レベルと認識している「2」を下回り、12月に入ると1近くまで下降するとなっている。
■「大蛇行の特徴を失う」の意味は?
現在の黒潮の状況は、9/29には下記の状態になっている。
これを見ると、大蛇行がもう千切れる寸前の瀕死の状態になっているようだ。
そして12/8の予測では、下記のように大蛇行の渦がちぎれることになる。
実際にそうなれば、「大蛇行の特徴を失う可能性があります」とある。
■南海トラフ巨大地震発生の可能性
元気象庁・岡田正実氏によれば、大蛇行の発生中は潮位が高くなるために、海水の重みで南海トラフ巨大地震の発生が抑制されるという。
だが、大蛇行が終息すれば、潮位が通常の状態に戻り、巨大地震の発生を抑制する要因がなくなることになる。
過去の黒潮大蛇行と南海トラフ巨大地震の関係を見てみると、大蛇行の終息直後に巨大地震が発生する傾向が見られる。
つまり、もし11月に終息すれば、早ければ今年中に南海トラフ巨大地震が発生する可能性が出てくることになる。
実際、過去の南海トラフ巨大地震では、11月下旬~12月に最も多く起きていた。
過去の全ての南海トラフ巨大地震は7月~2月に発生していたため、2021年2月までに起きなければ、次は同年7月以降ということになる。
その頃にも次の黒潮大蛇行が発生していなければ、その後ずっと巨大地震発生の可能性があることになる。
■南関東直下地震も同様
黒潮大蛇行の直進期に発生する傾向がある大地震といえば、南海トラフだけでなく、たとえば南関東直下地震(首都直下地震)も同様だ。
下記マップで、過去にM7.0以上の地震が黒潮の直進期(非大蛇行期)に多発していたエリアは、黄緑色で塗っている。
このように、南海トラフや首都直下地震の想定震源域も、黒潮の直進期に大地震が多く起きている。
前述の冷水面積の今後の予測を示す折れ線グラフだが、ここまで下降して「2」を切る予測となったのは、初めて見た。
それだけ切迫性を感じているため、今後も週1~2回更新される『黒潮親潮ウォッチ』の長期予測の確認を怠らないようにしたい。
■今日の前兆現象
今朝のちび子の運動量は、今日の静岡県中部M3.4などに対応か。
※「人をダメにするベッド」って、ものぐさ向けかい。