大阪天満橋yoshiko整体オフィスの古谷佳子さんが、6月に岩手県で群発地震が起きる夢を見たが、その後にそれが大きな地震につながるようだと思ったという。
また、9/4の福井県嶺北M5.0、最大震度5弱の地震が、今後の状況次第ではより大きな被害地震につながる可能性があるという地震学者がいるので、紹介する。
大阪天満橋yoshiko整体オフィスの古谷佳子さんが、岩手県で小規模の地震が群発する夢を見た。
まず、2020-06-06 08:10の「岩手県の夢」と題したブログ記事で書いていた。
その翌月には、その群発地震が起きれば、大きな地震につながるかもしれないと感じたと書いていた。
2020-07-26 11:21「”岩手県の夢” 続きがあります」
昨日の記事でもそのことをブログで書いていて、よほど気になるようだ。
2020-09-04 07:16「岩手県」
https://ameblo.jp/yoshikokoroneko/entry-12622371853.html
■過去の岩手県沖の大地震
過去に岩手県沖で起きた(巨)大地震は、「三陸沖」というくくりも含めると、いちいち挙げられないほど多い。
以下に、過去に大きな被害が出た大地震だけを挙げておく。
1611/12/02:慶長三陸地震、M8.1
1677/04/13:延宝八戸沖地震、M7.2
1763/01/29:宝暦八戸沖地震、M7.4-7.9
1856/08/23:安政八戸沖地震、M7.5-8.0
1896/06/15:明治三陸地震、M8.2-8.5
1933/03/03:昭和三陸地震、M8.1
1994/12/28:三陸はるか沖地震、M7.6
2011/03/11:東北地方太平洋沖地震、Mw9.0
以下に、例の元気象庁・岡田正実氏のエリア分けに基づく地震の季節性のマップを示す。
これを見ると、岩手県沖を含む「A:親潮域」では、3月~5月にM7超の地震が多く起きている。
上記に挙げた三陸沖の地震では、8回中3回がその期間中に起きていた。
これだけ見るとあまり顕著ではないのは、北海道や宮城沖の地震は除いているからではないか。
また、もう一つ気になるのは、岩手県あたりは海水温が平年よりも高くなっていることだ。
古谷さんは、いつ起きるとは書いていないが、いつ起きてもおかしくない的な書き方なので、しばらくは注意した方が良いだろう。
■福井県で大きな地震が起きると…
次に、昨日に続いて、9/4朝に福井県内陸で起きたM5.0の地震について。
この地震が起きた時に、福井県では「しぬかと思った」などと、体験したことのない地震によって、かなりパニック状態に陥った人々が多かったようだ。
それも無理もないことで、福井県では震度4程度の地震でさえ、稀にしか起こらない。
過去100年間くらいで福井県で震度4以上を記録した地震は、34回しか起きていなかった。
(福井県以外の震源も含む)
これが茨城県あたりならば、「なんだ震度5弱か」とは思わないまでも、「震度5弱程度で終わって良かった」くらいは思う人もいるかもしれない。
このくらい、住む地域によって地震に対する態度が異なるのだ。
■福井県で大地震の可能性
1948/06/28に発生した福井地震(M7.1)は、最大震度6を記録したが、これは当時の最大の震度等級であり、現在では震度7相当とされている。
震源は福井県と富山県の県境に近かったが、両県では大きな地震が起きないと思っている人は、とんでもないことだ。
下記の9/5の福井新聞の記事では、福井高専の岡本拓夫教授(地震学)が取材されている。
『福井震度5弱 震源付近に断層 専門家、連鎖警戒「大地震つながりかねない」』
岡本氏によれば、今回の地震は1948年の福井地震とは「メカニズムや震源が違う」という。
だが、今後も今回と同様の規模の地震が続く場合は、南部に鯖江断層があるため「連鎖すると大きな地震につながる」と指摘する。
そのため、今後1~2週間は余震活動の推移を注意深く見守る必要があると語る。
■直近で福井で大地震の可能性は?
前述の岡田正実氏のエリア区分のマップで、過去の大地震を集計すると、下記マップのように、福井県がある「S:本土北部」では3~8月に最も多く起きていた。
ただし、これはあくまでも統計上の傾向であり、9月以降は大きな地震が絶対起きないわけではない。
また、この日本海側では、黒潮大蛇行の影響はあまり無いだろうと思う。
ただし、最新の海流図を見ると、対馬海流が日本海のちょうど福井県沖あたりで蛇行しているように見えるが、これはどうなのだろうか。
対馬海流と地震の関連性については、まだ手つかずで、まったくわからない。
これが普通の状態なのだろうか。
もっと勉強しなければならない。
■対馬暖流の蛇行と、ある大地震
ネット上で、対馬暖流(海流)が蛇行している時期があったという記述を見つけた。
『対馬暖流(入道埼沖合)の蛇行確認』、海上保安本部
『対馬暖流(入道埼沖合)の蛇行確認』
これによると、2004/06/10~12に、対馬暖流が、それまで日本海側の岸線にほぼ平行に流れていたのが、大きく蛇行していることがわかった。
図で示すと、下記のようになる。
その後に日本海側で何が起きたかというと、2004年10月23日17時56分ごろ、新潟県中越地震(M6.8)が発生した。
上記の図に震源を記しておいたが、両者が関係があるかどうかは、現時点では何とも言えない。
その大地震の少し前には、ちょうど蛇行が起きていた渦の中で、M4クラスの地震が2回起きていた。
これも、「たまたま」なのか、何かしらリンクがあるのかどうかは、現時点では知識不足のために判断ができない。
以上、あまり関係があるとは思えないが、メモ的に記しておく。