北海道ではサンマの記録的不漁が続くが、今度は函館でイワシが大量に息絶えていたのが見つかった。
これが地震前兆か、または海水温などの現象で説明できるかを検討する。
9/1に函館市で、海一面を埋め尽くす大量のイワシが見つかった。
恐らく数万匹はいるだろうという。
回収にあたる作業員は、こう語る。
「水温か…酸欠。イナダが(外洋に)たくさんいて、港内に群れが逃げてきている。水温が高くて酸欠で死んでいる」
翌日になって、腐敗臭が激しくなってきたという。
北海道大学の桜井泰憲名誉教授は、こう語る。
「(エラが)真っ白だ。エラが白いと酸欠。普通は(エラが)赤い。函館でこんなことが起こるの初めて。偶然マイワシの大きな群れが来ていて、水温も非常に高くて、なおかつ湾の中にまとまって入る状況。非常に珍しい現象」
■サンマ不漁のわけ
というわけで、こうなると地震前兆を持ち出すまでもなく、終わってしまいそうだ。
だが、ここで問題なのは、それだけ海水温が高くなっているということだ。
イワシの惨状は、魚たちにとっては、まるでお湯の中にいるような海水の高温のせいのようだ。
下記の図は、平年からの海水温の差分を示すが、特に北海道の南東沖あたりではプラス5度などと非常に高くなっている。
実は、冬場も含めて、この高温となっているあたりで、「暖水塊」ができている。
そしてサンマは暖水塊を迂回するように泳ぐために、通常の漁場では不漁となっている。
また、通常はサンマがいる場所にマイワシがいるために、サンマがイワシを嫌がって場所を変えているというのだ。
以上のことは、下記のニュース映像を見るとよくわかる。
ニュース記事は、こちら。
■限られた時間の中で探求すること
このように考えていくと、サンマの不漁やイワシが大量に浮き上がったのは、地震とは直接的には関係なさそうだ。
だが、昨日書いたように、そもそも海水温が高くなること自体が、大地震の前兆であるケースもある。
宏観異常現象など、地震の前兆かもしれない現象を吟味する際には、安直に肯定するのでも否定するのでもなく、「調査」「探求」といったアクションを経てから判断することが大切だ。
それを行うのが私の仕事のうちであり、一般の方々に私と同等の作業を望むのは無理としても、自分が使える時間のうちでそのような検討を行うことは、無駄にはならないだろう。
■今日の前兆現象
ちび子の運動量は、なし。
昨日までの運動量に対応する地震は起きていなさそうだ。
2020/08/31朝:1150回
2020/09/01朝:2343回
2020/09/02朝:3146回
今日未明2020/09/03 00:21に父島近海でM5.5、最大震度4の地震があったが、これなのかもしれない。
震源からかなり遠いので、判断が難しいところだが。
昨日9/2午後にあった頭痛体感では、9/5(土)~9/6(日)頃に関東圏で対応する地震がありそうだ。
前回ほどの強さではなく、ごく小規模で済むかもしれない。
■階層グローバルメニューを設置
今日はTOCANAの原稿を1本書いてから、Blogger版の新ブログ用に階層グローバルメニューを設置した。
PC版とモバイル版の両方で、切り替え不要で動作する。
PC版では、マウスオーヴァーでサブメニューが表示され、モバイル版ではメニュー項目をタップで同様になる。
このユーザーインターフェイスは、けっこう画期的だ。
ただし、メニュー項目がプルダウンするとコンテンツが下に移動してしまうのがイマイチだ。
現時点での短時間で設置できるメニューとしては他に選択肢がないため、しばらくこれを使うことにする。
■10/1都民の日
毎年10/1の都民の日に、都営の動物園や植物園が入場無料となる。
コロナ禍でも実行するようだ。
ただし、上野動物園や葛西臨海公園は整理券の取得が必要。
下記のYouTube動画は4年前に井の頭自然文化園へ行ったときのもの。
海辺や川辺に住む人々にとっては必要なものかな。
【動画】