高知県沖でニタリクジラの群れが連日のように出現しているが、大地震の前兆だろうか。
また日本海の海水温が急上昇していることも地震と関係あるかどうか解説する。
また『リアルタイム地震前兆データ』の移設を行った。
2週間ほど前から、高知県黒潮町沖の土佐湾で、ニタリクジラの群れが連日のように出現している。
ホエールウォッチングで知られるところなので、好きな人々は嬉しいだろう。
だが、南海トラフ巨大地震などの大地震の前兆の可能性はあるだろうか?
まず、現在は黒潮大蛇行が発生中で、この期間は潮位が高いなどの理由で、自説では南海トラフ巨大地震が起きる可能性は低い。
だが、別記事で南海トラフ巨大地震の最新の予測を更新したが、大蛇行を作る渦の力が弱くなり、大蛇行が2つにちぎれたままになっている。
そのために巨大地震を抑制する力が弱まっているとすれば、巨大地震と行かないまでも、ちょっとした地震が起きる可能性はあるのだろうか。
この点は、経験則では言えないので推測になってしまう。
■過去の前兆かもしれない例
過去にニタリクジラの出現が地震前兆だったかもしれない例を探すと、今年1件あった。
2020/06/03、韓国南部の済州島の近海で、全長8mの息絶えたニタリクジラが見つかった。
その後に近場で大き目の地震があったかというと、2020/06/14 00:51に、奄美大島北西沖で、M6.3、最大震度4の地震が起きた。
ニタリクジラの発見場所は明確ではないが、だいたい震源まで500kmほどだった。
M6.3でこの距離・遅延ならば、経験則から地震前兆現象である可能性が高い。
というわけで、この事例も自分の宏観異常現象データベースに追加する。
■日本海の海面水温が急上昇
昨日の記事で、富山県の地震のことを書いたら、富山県の内陸でM4クラスの地震が起きた。
滅多にないことだろうから、県民は驚いたことだろう。
2020年09月02日02時50分:山県西部、M4.6、最大震度3
日本海側は大地震が少ないからといって油断していると、ある日突然大きく揺れるかもしれない。
そう考えながら、移設作業を行っていた『リアルタイム地震前兆データ』のページの海面水温のマップを見ると、日本海が真っ赤になっている。
では、いつ頃からそうなったかというと、下記サイトのGIFアニメを見るとわかりやすい。
これを見ると、つい5日ほど前の8/28くらいだろうか。
■海面水温と地震
そもそも、海水温と地震って関係あるの?
大いにある…場合もある。
たとえば1995/01/17の兵庫県南部地震(M7.3)では、断層内の水の温度が500度以上に上昇したという。
それによって、断層が浮く状態になり、断層が滑った可能性が大きいことが大阪大の研究によってわかった。
日本海では、太平洋側のように島々が多くないので、小規模の地震が起きても無感地震になりがちだ。
それではと、無感地震も含む検索ができるHi-netデータで、日本海の海面水温が高くなり始めた頃からの地震を検索してみる。
すると、能登半島北西沖の、表面水温偏差が高いあたりでいくつか地震が起きていた。
このあたりでは過去に大地震は少ないが、念のため注視したい。
■『リアルタイム地震前兆データ』を移設
今日、旧はてなブログ上の固定ページ『リアルタイム地震前兆データ』を、こちらのBloggerへ移設した。
Javaスクリプトなどを駆使していて、プログラミング部分もあるので移設は容易ではなかった。
これを見ると、イオノグラムのデータが目に入った。
北海道か東北あたりか、揺れそうだ。
■今日の前兆現象
他の前兆現象としては、まずちび子の運動量がある。
次第に多くなってきた。
また、昼に起きていたのが異常行動かもしれない。
また、午後に頭痛体感もあった。
今日9/2は満月で、数日後までは注意が必要だ。