今日TOCANAに掲載された私が執筆した記事では、9/23頃までに関東で大きな地震が起きる可能性を地震学者が示唆していることを紹介している。
実際に首都直下地震並みの大地震が発生する可能性を検討している。
今日の記事は、3年前のTOCANAの記事で紹介した、静岡大学理学部名誉教授の新妻信明氏が警告していることを紹介したもの。
今年6/25に銚子沖で起きたM6.1の地震などの起き方が、大正関東地震(関東大震災、1923)の時と類似しているので、また南関東で大きな地震が起きる可能性を示唆したもの。
まずは、下記のトカナの記事を読んでみてください。
『【緊急警告】9月23日までに関東で巨大地震発生か!? 三浦半島のガス臭、銚子沖地震… 関東大震災の前兆と酷似!』
■宝塚市の異臭を検証する
このTOCANAの記事で書いた、阪神・淡路大震災前の「異臭」について。
このメディアの性質を考えて、あまり深く探求しなかったが、ここで補足をしておいた方が良いだろうということがある。
兵庫県南部地震(1995/01/17 5:46、M7.3、最大震度7)が発生した前夜に、宝塚市で異臭がしたという報告だ。
これは、弘原海清氏が前兆現象を呼び掛けてまとめた、私の「バイブル」である『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分 大型本』(東京出版)に載っている報告だ。
1月16日午後7時~8時に、自宅の居間で、非常に臭いガスの臭いを感じました」とある。
汲み取り式便所から漂う臭いと漬物の臭いが混ざったような硫化水素のような臭いで、トイレからかと思ったが違っていて、妻も同様の臭いを感じたという。
報告の主はエンジニアとあるが、さすがに客観的に描写されている。
この男性の自宅は、宝塚線の中山駅の北約1kmの地点だった。
■発生源は活断層上だった
下記のマップで、震度7だった地域を赤線で示しているが、青色の白抜きの丸印で示したように、その家は最大震度だったエリアの東端あたりにあった。
更に、この地震で動いた活断層を示す下記のマップでは、同じく青色の丸印を記した地点あたりがその人の自宅で、この時に動いた活断層の東端あるいはその延長線上にある。
やはり、地震活動に先立つ岩盤の割れによって臭気が発生していたのだろうか。
図:『兵庫県南部地震における地殻変動と断層モデル』
ここまで詳しく書いたのは、やはり大地震の前兆現象としての「異臭」は、あり得るということを示すためだ。
また、大正関東地震(関東大震災、1923)の前にも異臭が報告されていた。
今回の三浦半島の異臭の場合はどうかわからないが、過去に大地震の前兆だったケースがあることを考慮して、特に神奈川県民の方々は注意すべきだろう。
■これまでTOCANAで執筆した記事
私がTOCANAの前身の『ハピズム』でメインライターとして執筆を始めたのは、7年前の2013年の春のことだった。
当初は女性向けのオカルトなどを扱うサイゾーのニュースメディアだったが、その年の秋に『TOCANA』に改称し、地震予知などを含めてより広い分野を扱うニュースメディアになった。
この8年間で350本以上の記事を執筆した。
下記の2020年のページと、そこからリンクしている各年のページで、そのすべての執筆記事をまとめている。
『百瀬直也の『Tocana』(トカナ)執筆記事一覧(2020年)』
緊急地震速報、お爺ちゃんやお婆ちゃんにも大事。