一昨日9/21にオーストラリア南部タスマニア島で約270頭のクジラが座礁したが、このような鯨類の大量座礁の後では大きな地震が起きることが多いので、その可能性を検討する。
9/21に、オーストラリア南方のタスマニア島西部の海岸で、約270頭のゴンドウクジラが打ちあがっていた。
そのうち少なくとも90頭が絶命したというが、その数は更に増えると見られている。
生存しているクジラを救うため、海洋学者たちが数日間にわたる作業に取り組んでいるという。
英語になるが、YouTubeで浅瀬に座礁したクジラたちの動画がある。
科学者、警官、漁師の人々が救出に加わっている。
■オーストラリア周辺の大地震
まず、そもそもオーストラリアで大きな地震はどのくらい起きているだろうか。
そういう話は、あまり聞かないだろう。
GoogleEarthを立ち上げて、1900年以降に起きたM7.0以上の地震の震源をマッピングしてみると、以下のようになる。
白丸がM7.0以上の地震の震源となる。
このように、オーストラリアの内陸や近海では、大地震が全く起きていない。
これほどきれいさっぱり起きていないのは、どういう理由だろうか?
大きな要因としては、オーストラリアはオーストラリアプレートのど真ん中に位置して、プレート境界がまったくないことだ。
「ああ羨ましい、オーストラリアに移住したくなってきた」と思う人もいるだろう。
次にUSGSのサイトで1900年以降のM6.0以上の地震を検索すると、下記の通りになる。
これもまたオーストラリア周辺では少ない。
今回クジラが座礁したタスマニア島の周辺も、同様に少ない。
■大量座礁の後の大地震の例
では、このようなクジラ・イルカ類のマスストランディング(大量座礁)の後で、大きな地震が起きたケースはどのくらいあるだろうか。
私は宏観異常現象としての動物の異常行動の事例を収集してデータベース化していて、そのうち鯨類の大量座礁の例を抽出すると、その後に大規模な地震が起きているケースが多い。
過去10年間の10頭以上の座礁事例を抽出すると、以下の表のようになる。
これを見ると、その後に大きな地震が起きている例が多い。
ただ、どれがそうで、どれが対象外とするのは難しい。
重視するのは地震の規模と震源からの距離で、色々な動物の前兆事例を収集して、ある程度の経験則はある。
震源から1000km以上も離れていると判断が難しいが、それでも大規模な地震の場合は可能性としてあるだろうと考える。
オーストラリアあたりで大地震が起きたとしても、日本には関係がないと思われるだろうが、環太平洋の南部が活発になれば日本付近も影響があるかもしれないのと、鯨類の大量座礁と地震の結びつきを考える例として、取り上げてみた。
■今日の前兆現象
昨日の記事では、9/23~9/25あたりに対応する地震がありそうだと書いたが、今日は今のところ関東圏は静かな状態だ。
ちび子の運動量は下記の通り少なくなった。
また今はセミ鳴きの耳鳴りが強い状態が続いていて、やはり9/25あたりまでに関東圏で強めの地震あるいはより小規模ならば複数回の地震があるだろう。
※感染症の流行が過ぎたとしても癌など免疫力を高めるためにはビタミンDは必須。