緊急地震速報通知のスマホアプリ「ゆれくるコール」が、今日「PREP」と名称を変えて進化して、地震速報だけでなく、津波・台風・火山噴火・大雨といった災害の発生を通知してくれるようになったようなので、その機能を紹介する。
地震などの災害の発生を1秒でも速く知ることは命にかかわることなので、「なんだアプリか」と思わずに、読んでください。
■「ゆれくるコール」
まず、「ゆれくるコール」と聞いて「何それ?」と思う人は少ないだろうが、別のアプリを使っていて知らないという人もいるかもしれない。
これまでは、iPhone・Android版とも無料でダウンロードして誰でも利用できた。
その使用条件は同じだが、今回はPREPとアプリの名称が変わった。
個人的には「ゆれくるコール」の方がわかりやすくて、「PREP」だと「何それ?」となるだろう。
もっとも、今回進化して地震の通知だけではないので、「ゆれくる」のままではマズイという理由が大きいかもしれない。
■緊急地震速報に命を助けられた
まず地震に限っていうと、緊急地震速報が鳴ってから即座に避難行動を起こすことによって、命が助かることも多いだろう。
ある研究によれば、緊急地震速報を導入することによって、犠牲者を80%減らすことができるという。
これは、警戒発報から発震まで5秒間の猶予があった場合だ。
これが10秒になると90%、20秒では95%軽減できる。
逆に2秒に縮まると25%と低くなる。
もちろん、そのためには、何らかの行動を起こすことが大切で、それは日ごろからいざという時の行動をシミュレーションして決めておいて、初めて可能になるものだろう。
■インストールしてみた
このアプリがリリースされたといっても、今日現在では、まだiOS版だけが先行して公開されて、Android版は後日公開ということのようだ。
それで、私は奥さんのお古のiPhone8をいまだに使っているが、それに無料版をダウンロードしてみた。
App Storeで「prep 地震」などで検索して、すでに「ゆれくるコール」が入っていても、普通にダウンロードすればよい。
すると、以前に入っていたゆれくるコールに入れ替わった。
■初期設定
PREPのインストールが終わったら、アプリを起動する。
まず最初にやることは、現在地の設定だ。
画面右下の「設定」のアイコンをタップして、「設定」画面で「ライブ地点設定」→「現在地の設定」とタップして、もし自分が今自宅にいる場合は、自宅を現在地に設定する。
このアプリは無料版だが、プレミアムプラン(現在は月額120円)の有料版にすると、他に地点1~3までを登録できる。
無料版で最低限行う設定は、以上だと思う。
■台風情報なども
PREPの機能をざっと見てみると、起動した最初の画面では、上半分の画面をタップすると、現在自分がいる地域で警報・注意報があれば表示される。
下半分の画面をタップすると、現在発生中の台風8号の進路が表示された。
これはヴィジュアルでわかりやすい。
台風は北の朝鮮半島方面で向かうようだ。
画面を下へスクロールすると、下記の画面が出てきた。
8/23時点のデータとなっている。
■地震情報
メイン画面左上のナマズのアイコンをタップすると、最新の10件の地震情報が表示される。
プレミアムプランだと最大50件となる。
1つの地震の部分をタップすると、各地の震度情報をワイプして見ることができる。
タブをタップすると「津波」と「ゆれ体感」の画面に切り替わる。
■「チーム」情報
他に、アカウントを登録してプラン機能を利用すれば、自宅警報、災害時のアクション、避難場所マップ、防災用品リストといった情報を参照できるようだ。
また「チーム」というタブをタップすると、「防災情報を家族で共有」という画面になる。
本人か家族の誰かがファミリープラン(有料)に登録すると、災害発生時に同居家族の安否をリアルタイムで確認することができる。
また前述の避難場所などの情報も共有できる。
これまでのゆれくるコールのプレミアムプランは、そのままPREPに引き継がれる。
PREPではプレミアムプラン(120円/月)とファミリープラン(360円/月)がある。
うちでも、必要性を検討してみることにしたい。