8/13にフィリピン・ダバオ島北部のアグサンデルノルテの海岸でリュウグウノツカイが座礁したが、昨日8/18にフィリピンのタガプルアン島西方沖でM6.6の地震が発生した。このケースが地震前兆かどうかを検討する。
■リュウグウノツカイ座礁
場所は、フィリピン・ダバオ島北部のアグサンデルノルテのマナパという海岸。
詳細の報道がなく、英語以外のタガログ語か何かの報道では、2020/08/13に発見されたとある。
下記のニュース記事は、タガログ語だと思うが、あまり要領を得ない。
他のニュースソースを総合すると、どうも8/13(木)に発見されたらしい。
下記は英文のニュース。
LOOK: An oarfish was found by residents of Buenavista, in Agusan del Norte.
— Inquirer (@inquirerdotnet) August 16, 2020
Scientists say a deep-sea fish like oarfish lives near active faults. Thus, it developed greater sensitivity to chemical changes in the water just before an earthquake occurs. pic.twitter.com/i14l0UJIKu
■約3mのリュウグウノツカイ
リュウグウノツカイは、住民によって発見されたが、その時はすでに息絶えていた。
体長は約10フィート(3m)で、この深海魚は埋められたようだ。
下記の写真を見ると、たしかに体長3mくらいのようだ。
■8/18 M6.6の地震
その後、今朝2020/08/18 09:03(日本時間、フィリピン時間は1時間遅れ)に、フィリピンでM6.6の地震が発生した。
震源は、フィリピン中部のマスバテ島とその東沖にあるタガプルアン島の間あたりの海域。
この地震による被害などは報道されていない。
■深海魚は前兆か?
問題は、地震の5日前のリュウグウノツカイのストランディング(座礁)が、この地震の前兆だったかどうか。
下記マップで示すように、座礁地点から震源までの距離は、約370kmほどある。
これまでのリュウグウノツカイを含めた深海魚や魚類の事例を考慮しても、判断は難しくなる。
簡単に否定はできないが、簡単に肯定もできない。
■過去の事例
以下に、過去にフィリピンでリュウグウノツカイのストランディングがあった時のデータを示す。
上記のうち、2017/08/07のM5.0の地震の例では200kmほどの距離があったが、これが前兆現象だと受け入れられるならば、今回のM6.6のケースも何とかあり得るとされるかもしれない。
370kmくらいというと、千葉県の銚子から宮城県の気仙沼あたりまでの距離だ。
そう考えると、やっぱりあり得るかもしれないと思えてくる。
この記事に多少関連してくるが、ちょうど今週のnote『【週刊】地震・災害前兆速報』をまだ出していなかったので、フィリピン海プレートやインド・オーストラリアプレートが活発化していることの日本への影響についても書くことにする。