黒潮大蛇行の最新の長期予測が出て、今回は南海トラフ巨大地震の発生時期を予測するにあたって、かなり重要な内容となっている。
今年中に発生する可能性を含めて検討する。
■黒潮大蛇行の長期予測
まず、『黒潮親潮ウォッチ』の最新の長期予測が8/12付けで公開されたが、これを見て愕然とした。
8月上旬に入って、黒潮大蛇行の渦をつくる強さを示す冷水面積のグラフが、「5」くらいまで低下していた。
自分の理解では、この値が「2」くらいにまで下がると、それは黒潮大蛇行が終息することを意味している。
そうなると、自分の研究から、その直後に南海トラフ巨大地震が発生する可能性が高くなる。
東海・東南海・南海のいずれか、または3連動かわからないが、そのうちのどれかが。
私がこのグラフを重視しているのは、そのためなのだ。
■ちょっと朗報?
もっとも、愕然としたとはいっても、それは「危ないところだった」という意味で、この長期予測を信じれば、今後は大蛇行をつくる渦の力が9月頃から急速に強くなっていく。
なので、記事タイトルに書いたように、短期的には「ちょっと朗報?」ということだ。
上記グラフの、最新の予測を示す赤いラインの上昇ぶりを見ると、少なくとも今年中は南海トラフ巨大地震が発生する可能性は低いのではないか。
もっとも、それは大地震が来る時期が先延ばしにされただけで、「いつかは来る」ものが「来なくなった」わけではない。
あくまでも推測だが、黒潮大蛇行が長引くほど、本当はすぐにでも揺れたいところを我慢して(?)、ひずみが大きくなり規模が大きくなることを懸念するところだ。
*首都直下地震も同様
いつも黒潮大蛇行と南海トラフばかりを紐づけて語っているが、自説では、南関東直下地震(首都直下地震)などの「B:黒潮域」の一部の震源域も危なくなる。
下記のエリア分けマップで、本州南岸の「B:黒潮域」のうちで、黄緑色に塗った部分は黒潮大蛇行が終わった後の「直進期」で大地震(M7超)が起きやすいことを示している。
これは私が自ら過去の地震データを解析して得たもので、元の区分を作られた岡田正実氏の研究では、そこまで細分化して分析されていなかった。
これを見ると、黒潮大蛇行が起きている時は、その大蛇行の「内側」では大地震が少なくなる傾向がある。
それは、海溝だけでなく沿岸の一部も同様の傾向が見られる。
なぜそうなるのかという問いには今は答えを持っていないが、少なくとも統計上はそうなる。
■首都直下地震はいつ?
このため、首都直下地震が発生する可能性としては、前述のように黒潮大蛇行が今年いっぱいは起きそうもないという前提でいえば、まず「B:黒潮域」は来年夏ころまでは大丈夫そう。
また、ここも首都直下地震の震源域になるが、「I:本土南部」も、来年春までは大丈夫そうだということになる。
以上は、あくまでも統計的データ解析を積み重ねていった結果の推測であり、「傾向」ではあるが「絶対」ではない。
■アメブロの不具合について
数日前からアメブロで文字化けが起きていると教えてくれた方がいて、原因不明だが、多くの記事が文字化けしていた。
私のURLの張り付け方が悪かったのかもしれない。
すべて修正しておきました。
すみませんでした。
■今日のYouTube
今日は久々に新規投稿を行った。
地震とは関係がないが、これを見た多くの人は涙をこらえられなくなるかもしれない。
『世界中が泣いた!タイの感動CM』、実話にもとづく話です。
7年前にTOCANAでも紹介して、動画が消えてしまったので今日泣きながら編集して、今回新たに米国の著名なハワード・ケリー医師のもとになった体験を紹介しています。
■試用的に
暫定的にこのBloggerの方で『探求三昧ブログ』を書き始めた。
このGoogle版ブログサービスを終の棲家にするかどうかは、色々試してみてから決めるが、まだドメインも取っていなくて、もしこちらを正式版とする決心がついたならば、はてなの方の『tankyu3.com』を、こちらに切り替えることにすると思う。