また大変な記事タイトルだが、べつにオカルトではなく、ガチな科学者による研究にもとづくものだ。
6月に起きた銚子沖の地震が首都直下地震の前兆であって、9月までに大震災が起きる可能性を示唆していることを検討する。
■三浦半島の異臭など
以下は、昨日のニュース記事より。
今年に入ってから関東地方の内陸と近海周辺で地震の発生が相次いでいて、また三浦半島の異臭騒ぎなど、地震の「前兆」と思われる現象も報告されている。
異臭のことは、下記の8/21の記事で書いたので、繰り返さない。
■「あと1ヵ月以内に首都直下地震が起きる」
このような状況の中で、次の関東大震災となるかもしれない南関東直下地震(首都直下地震)が3か月以内に起きる可能性を警告している科学者がいる。
静岡大学理学部地球科学教室 名誉教授・新妻信明氏だ。
この人のことは4年前にブログとTOCANAで紹介したことがある。
「日本沈没」という、変わった学説を唱える人として。
■銚子沖で起きていた前兆地震?
新妻氏が自身の「新妻地質学研究所」サイトで発表したのが、今年6/25に銚子沖で起きたM6.1の地震が、首都直下地震の前兆だという説だ。
これは、大正関東地震(関東大震災)の前にも相模トラフの銚子沖付近で地震が多発していたことから、現在も同様の状況となっているとするもの。
下記のマップは、大正関東地震発生前の3か月間に千葉県東方沖で起きたM4.0以上の地震だ。
9回ほど起きていて、最大は1923/06/02のM6.8、最大震度4だった。
これに対して、今年6月25日以降に千葉県東方沖で起きたM4.0以上の地震は、以下の通り5回ほど起きていた。
■令和関東地震の可能性は?
新妻氏は気象庁データベースのデータを解析して、このような説に行きついた。
だが、この点では私の考え方と異なる部分がある。
というのも、現在発生している黒潮大蛇行が継続する間は、南関東直下での大きな地震が発生する可能性は低いと考えるからだ。
だが、これは「絶対」ではなく、「傾向」なので、あまり鵜呑みにしすぎても問題がある。
この傾向は、南海トラフ巨大地震よりも弱いのではないかと今のところは考えている。
そのため、自分的には可能性は低いものの、絶対起きないとは限らないということで、紹介することにした。
■令和関東大震災が起きれば
みなさん首都圏に住む方々は、まだずっと先だろうぐらいに考えているかもしれないが、今後30年以内に起きる確率は70%とされている。
自分の目の黒いうちに、ほとんど「起きる」と考えておくべきだろう。
もっとも、私ぐらいの歳では、30年後に生きているかどうかが、まず定かではないが。
それでも、自分の子供や孫のことは考えなければならない。
実際に首都直下地震が起きれば、地震の規模にもよるが、場合によっては東京にはもう住んでいられなくなるかもしれない。
そうなれば、どこに移住するか?
そういうことまで、考えておかなければならない。
少なくとも、自分的には、「帰宅困難」とか「備蓄食は何にしようかな」とかよりも、ずっと重要だと思うのだ。
震源にもよるが、立川断層ならば、うちは一番危ない。
かなりガタが来ている木造2階建ての借家を、何とかしなければならない。
近日中にnoteで、首都直下地震の発生時期の傾向などをまとめたノートを発行するつもりだ。
【動画】